2024.11.07
あなたは当てはまる? IQと飲酒の関係性▽ミソフォニア(音嫌悪症)だと精神疾患高リスクか
世界各国の大手メディアや医療メディアが配信しているニュース、医学誌や科学誌に掲載された論文の中から、皆さんにぜひ知ってほしいものをマイシュー(毎週)厳選してお届けします。今回は10月24~30日にマイナビDOCTORの『サクッと1分!世界の医療ニュース』に掲載した記事の中から、編集部のメンバーがそれぞれイチオシのものを選びました。高IQほど酒飲み!?、ミソフォニア(音嫌悪症)と精神疾患の関係――の2本を紹介します。
まとめ:医療ニュース編集部
金子記者のイチオシ!
ふふふ、そうだよね。研究結果を読み始めてすぐに、腑(ふ)に落ちました。IQ(知能指数)が高い人ほど、お酒を飲む頻度が高い傾向にあるんですって。私はめったなことがなければ毎日お酒を飲んでいます(飲みたいです)。
そうかそうか、高IQの証左だなあ。証拠じゃなくて証左だなあ。今日は帰ったら気分良くたくさん飲んじゃうなあ。そんなことを考えながら報告を読み進めていくと、次の一文が目に入りました。「しかし、IQの高い人ほど過度な飲酒を報告する可能性が低かった」。ふふふ、そうだよね……。再び、腑に落ちました。
当方、当然のごとく、過度な飲酒など断固としていたしません。皆さんも、ご自身の高IQを裏打ちするかのように、たとえ頻度は高くても、量は適度にしてお酒を楽しみましょう。飲酒量の増える年末年始はすぐそこです。それでは、良いアルコールライフを!(1カ月ぶり2回目。1回目の記事「【衝撃】水を飲んでも二日酔い防止に効果なし…!?」はこちら)
Alcohol and Alcoholism:IQ in high school as a predictor of midlife alcohol drinking patterns

2024-10-28
高校時代のIQ(知能指数)が高い人ほど成人後に日常的にお酒を飲むようになるそうです。米国の研究チームが、米国人の男女6300人(大部分が白人)のデータを分析した結果を学術誌Alcohol and Alcoholismに発表しました。
チームは1957年に高校を卒業した参加者に対し、2004年に過去1カ月間の飲酒量について聞き取り調査を実施したそうです。男性で月に1~59杯、女性で月に1~29杯の飲酒を「適量」、それを超える飲酒を「多量」と定義したといいます。
その結果、高校時代のIQのスコアが1ポイント上がるごとに、飲酒量が適量または多量に該当する可能性が1.6%上昇することが明らかになりました。一方でIQが高い人は、一度に5杯以上飲む「深酒」はあまりしないことも分かったそうです。
ノルウェーの研究チームが2020年に発表した論文でも、知能テストの点数の高い男性は飲酒頻度が高いとの結果が得られているそうです。
藤野記者のイチオシ!
食事の時に出るさまざまな音、あるジャンルの音楽、特定の人の歌声、いくつかの楽器の音色、音程のずれ……。音に関して苦手なものが複数あります。少し前までは、苦手な音や音楽を耳にすると、激しい怒りを覚えたり、動悸(どうき)やめまいがしたりしていました。
その理由について、自分は「マナーにうるさく」「音楽に理解のある」人間だからだと思っていました。そのため、こういう症状が出るのは仕方がなく、自分は他人に迷惑をかけられているのだと。
しかし、ある時、親しい人にこう言われたのです。「あなたの場合、マナーや教養や好みの問題ではなく、複数の特定の音に脳が反応しちゃっているのだと思う」
すごく合点がいきました。そして、「そうか、誰も悪くないんだ」と思うとともに、苦手な音や音楽が聞こえたときにも「反応しなくていいんだよ」と客観的に自分自身をなだめることができるようになったのです。もちろん100%ではありませんが、多くの場合、それで乗り越えることができています。たぶん。
医学的な検査をちゃんとしたら、私は「ミソフォニア(音嫌悪症)」と診断されるのかもしれません。もしそうであるならば、ミソフォニアの人は本当に苦しんでいるということが分かります。でも、症状を自覚した上で、自分を落ち着かせる術を身に付けると、割と(少しは)楽になるかもしれませんよ。

2024-10-25
他人のそしゃく音など特定の音を聞くと強い不快感や嫌悪感を覚える「ミソフォニア(音嫌悪症)」の人は、うつ病や不安症などの精神疾患に関連する遺伝子を持っていることが明らかになったそうです。オランダの研究チームが科学誌Frontiers in Neuroscienceに論文を発表しました。
遺伝子データの解析により、ミソフォニアを自認する人は、耳鳴り、大うつ病性障害、心的外傷後ストレス障害(PTSD)、全般性不安障害に関連する遺伝子を持つ可能性が高いことが分かったそうです。
また、ミソフォニアは「神経症的傾向/罪悪感」「怒りっぽさ/敏感さ」とも遺伝的な関連が見られたそうです。一方、聴覚に過敏な自閉スペクトラム症(ASD)とは負の相関関係が見られ、ASDの人はミソフォニアではない可能性が高いといいます。
編集部は毎日、 医学誌や科学誌のほか下記のメディアなど をチェックし、取り上げるニュースを選んでいます。
BBC/ CNN/ CBS News/ ABC News/ NBC News/ AP通信/ NPR/ USA TODAY/ ABC News(Australian Broadcasting Corporation)/ Health Europa/ Medical Xpress/ Science Alert/ Science Daily/ Medgadget/ INSIDER/ Asian Scientist Magazine/ Medical Brief/ Psy Post/ Psychology Today/ MIT Technology Review/ i/ The Conversation/ SciTechDaily/ Healthline/ EurekAlert!藤野基文:記者・編集者。2004年から全国紙の記者として勤務し、主に医療・科学分野を担当した。18年にマイナビに移ってからは、グループ会社エクスメディオ社が運営するオンライン臨床支援サービス『ヒポクラ×マイナビ』の編集長を務め、現在は『マイナビRESIDENT』や『マイナビDOCTOR』などの各種コンテンツを制作している。
金子省吾:記者・編集者。2017年から地方紙に勤務し、主に社会部の記者として事件・事故や司法、市政、スポーツ、気象、地域活性化の取り組みなどを取材した。20年にマイナビに移って医療の取材をはじめ、グループ会社が運営するオンライン臨床支援サービス『ヒポクラ×マイナビ』編集部で医療ニュース作成に携わった。現在は『マイナビRESIDENT』や『マイナビDOCTOR』などの各種コンテンツを制作している。
許田葉月:記者・編集者。2021年からウェブメディアに勤務し、文学や音楽などのトレンド、社会課題などを取材した。23年にマイナビに転職して医療の取材を開始。『マイナビRESIDENT』や『マイナビDOCTOR』で各種コンテンツの制作を担当している。
阿部あすか:翻訳家、ライター。東京外国語大学(英語専攻)を卒業後、大手法律事務所の米国人弁護士などの秘書、英会話学校の講師、専門紙の英語版編集者として勤務した。2019年から編集部の一員として医療ニュースの記事を執筆している。