2025.11.21
口腔ケアが脳卒中予防になる可能性 歯周病・虫歯が疾患リスクに▽歯磨きを怠ると頭頚部がんのリスクが上昇?▽口腔内の常在菌「緑色レンサ球菌」が心臓発作に関係か▽大腸がん患者の便から多く検出された口腔細菌とは
数年前、食事中に歯の被せ物が取れたため、慌てて歯科を受診しました。何年も検診に行っていなかったので「虫歯がたくさんできていて怒られるかも」とひやひやしながら診療台に……。
しかし、特に虫歯も見つからず、治療はスムーズに進み、ついでに歯のクリーニングまでしてもらえました。単に歯の状態が改善されただけでなく、朝起きてからの口の中の不快感が消え、とても気分良く過ごせるようになりました。
その状態を維持しようと4~6カ月に1回、定期検診に通うようになりました。口腔内の健康状態のチェックと歯垢(しこう)の除去だけなので気軽に通うことができます。
なんとその歯科検診は単なる口腔ケアにとどまらず、脳卒中や心臓疾患を予防するためにも重要なことが分かったそうです。米国の研究チームの発表によると、歯周病と虫歯の両方を持っていると、脳卒中や心血管イベントのリスクが跳ね上がり、歯周病を持っているだけでも、虚血性脳卒中のリスクが44%上昇するといいます。
また、定期的に歯科を受診している人は、そうでない人に比べて、歯周病と虫歯の両方を持つ可能性が81%、歯周病のみを持つ可能性が29%低いことも判明しています。
国内においても、日本臨床歯周病学会が、心臓疾患や脳血管疾患や、早産・低体重児出産の予防のための口腔ケアを呼びかけています。
さて、「歯科検診は気軽」と書きましたが、白状します。実はしばらく行けていません。ある日突然、かかりつけの歯科からはがきが届き、「次回の定期検診のお知らせかな?」と裏返すと、閉院のお知らせだったのです。それ以降、歯科への足は遠のき……。しかし、口腔ケアを怠って脳卒中や心臓疾患のリスクが高まるのは怖いので、改めて通い始めようと決心しました。
歯科へ行くのって腰が重いですよね。でも、“かかりつけができてしまえば”気軽に通えることは「実証済み」です。皆さんもこの機会にぜひ!【許田葉月】