icon-sns-youtube icon-sns-facebook icon-sns-twitter icon-sns-instagram icon-sns-line icon-sns-tiktok icon-sns-etc
SEARCH

2025.10.24

キウイフルーツが便秘の救世主に? 水や食物繊維では効果が…な人必見!

1日2~3個のキウイフルーツが慢性的な便秘を改善▽便秘を治す振動カプセル 薬に頼らない新技術▽うんちが3日に1回出ないと認知症になりやすい?▽便秘は腎臓、下痢は肝臓に影響 米国研究チームが警鐘

世界の医学誌や科学誌に掲載された論文、大手メディアや医療メディアが配信している医療・医学ニュースの中から「見逃し厳禁」のものを選び、医療ニュース編集部の記者のコラムを付けて毎週お届けします。今回は9月17日~10月15日に『サクッと1分!世界の医療ニュース』に掲載した記事の中から「便秘に関する研究」についてのニュースを取り上げ、過去の関連記事3本を紹介します。なお、『What You Missed』は日本語版しか存在しません。【まとめ:医療ニュース編集部】
2025-10-16
慢性的な便秘の改善には、キウイフルーツの摂取が有効であることが、英国の研究チームによって示されました。研究チームが、便秘改善に役立つ食品に関するガイドラインを医師向けに作成し、科学誌Journal of Human Nutrition & Dieteticsに発表しました。

このガイドラインは、75件以上の臨床試験のデータを分析して作成されました。従来の便秘に悩む患者に対する「食物繊維や水分を多く摂取する」という助言では、慢性的な便秘の根本的な改善には不十分である可能性があると指摘しています。

新たなガイドラインでは、1日2~3個のキウイフルーツの摂取が、慢性的な便秘の改善に有効であるとされています。

キウイフルーツは、皮付きでも皮なしでも、問題ないとのこと。キウイフルーツに含まれる繊維が便の量を増やし、腸のぜん動運動(収縮)を促すといいます。また、キウイフルーツは腸内の水分量を増加させ、便を柔らかくする可能性も期待されています。

キウイフルーツ以外にも、1日8~10個のプルーンやライ麦パンの摂取でも同様の効果が得られるといいます。飲み物に関しては、水道水よりもミネラルウォーターの方が効果的で、特に酸化マグネシウムが便通改善に重要な役割を果たすため、酸化マグネシウムのサプリメントにも多くのメリットがあると報告されています。

記者から

キウイフルーツが、幼い頃から少し苦手でした。ぐじゅぐじゅとした果肉と、つぶつぶとした種の食感が、酸味と共にやってくると、鳥肌が立つ感じがしたのです。一方、妻はキウイが好きなので、たまに買ってきます。初めのうちは気が進みませんでしたが、栄養がありそうなので私も一緒に食べていたら、ある日「ん、悪くないな」と思い、今では「おいしい」と感じるようになりました。

そんなキウイが、慢性的な便秘にも効果的だというのですから、なおのこと、積極的に食べたいところです。英国の研究チームによると、ちまたでよく聞く「食物繊維と水分をたくさん取る」という便秘対策は、根本的な改善には不十分の可能性があるといいます。そんなことよりも、「1日2~3個のキウイ」が有効だそうです。

しかし、キウイはちょっと高価なイメージがあり、毎日2個食べるというのは少しハードルが高い気がします。インターネットでキウイの価格を調べてみると、グリーンキウイが4個で429円(税込み)。1日2個食べたら、1カ月約6400円の計算です。ちなみに、一般的な便秘薬は1カ月当たり1200円でした。

単純に、価格だけを比べた場合には便秘薬よりも高いですし、キウイに毎月6400円を出費するのはちゅうちょしてしまいます。ですが、便秘薬に効果を感じず、わらにもすがる思いの人にとっては、数週間だけでも試してみる価値があるのではないでしょうか。それに、便秘の“治療”と言えば、おいしいキウイを食べる大義名分になります。私も、毎日すっきりという方ではないので、試してみたいと思いました。

余談ですが、妻においしさを教えてもらった食べ物は他にもあり、明太子、パクチー、アボカド、ホルモンがそうです。先日、そのことを感謝の気持ちと共に伝えたところ、「私は逆に、飲食店の水とかサーモンの生臭さが気になるようになった」と言われました。私がよく指摘しているそうです。うーん、世知辛い。【金子省吾】

CNN:Drug-free relief from chronic constipation may come from a new vibrating pill
2023-02-10
薬剤以外の方法で慢性便秘症を改善できるそうです。

イスラエルのVibrant Gastro社が、大腸を振動で刺激して排便を促す経口カプセル「Vibrant」を開発。昨年8月に米食品医薬品局(FDA)が承認し、このほど米国で本格的に医師の処方が可能になりました。

1日1回寝る前に服用すると、腸内の特殊な神経細胞が刺激され、便を押し出す蠕動(ぜんどう)運動が起こるといいます。Vibrantは便と一緒に体外に排出されるそうです。治験では下痢の副作用も少なかったとのこと。CNNの記事です。
CNN:Pooping only every 3 or more days linked with cognitive decline, research finds
2023-08-13
慢性的な便秘は脳に悪影響を及ぼすようです。米国の研究チームが、成人11.2万人を調査した結果です。

今回の研究では、3日以上排便がないことを「便秘」と定義したそうです。慢性的な便秘の人は、1日1回排便がある人に比べて認知機能が衰えており、その程度は3歳老化することに相当するといいます。1日2回以上排便がある人にも同様のリスクが見られたそうです。

こうした結果には、腸内細菌叢の善玉菌の減少が関連している可能性があるとのこと。CNNの記事です。
Cell Reports Medicine:Aberrant bowel movement frequencies coincide with increased microbe-derived blood metabolites associated with reduced organ function
2024-07-19
排便の頻度は健康に長期的な影響を及ぼす可能性があるそうです。米国の研究チームが、医学誌Cell Reports Medicineに論文を発表しました。

チームは、健康な成人1400人の血液や便などの検体から参加者の健康状態を調べたそうです。その結果、排便の頻度は1日1~2回が理想的であることが明らかになったといいます。そして、慢性的な便秘(排便が週2回以下)は腎臓の、下痢(排便が1日4回以上)は肝臓の、それぞれ機能低下に関連することも分かったそうです。

通常、腸内細菌は便中の食物繊維を餌にしています。しかし、なんらかの原因で食物繊維が不足すると、代わりに腸粘液層のタンパク質を食べてしまうそうです。こうしたタンパク質由来の有毒な代謝物が、腎臓や肝臓の機能低下に関連する可能性が指摘されています。

PROFILE

医療ニュース編集部
金子省吾:記者・編集者。2017年から地方紙に勤務し、主に社会部の記者として事件・事故や司法、市政、スポーツ、気象、地域活性化の取り組みなどを取材した。20年にマイナビに移って医療の取材をはじめ、グループ会社が運営するオンライン臨床支援サービス『ヒポクラ×マイナビ』編集部で医療ニュース作成に携わった。現在は『マイナビRESIDENT』や『マイナビDOCTOR』などの各種コンテンツを制作している。

藤野基文:記者・編集者。2004年から全国紙の記者として勤務し、主に医療・科学分野を担当した。18年にマイナビに移ってからは、グループ会社エクスメディオ社が運営するオンライン臨床支援サービス『ヒポクラ×マイナビ』の編集長を務め、現在は『マイナビRESIDENT』や『マイナビDOCTOR』などの各種コンテンツを制作している。

許田葉月:記者・編集者。2021年からウェブメディアに勤務し、文学や音楽などのトレンド、社会課題などを取材した。23年にマイナビに転職して医療の取材を開始。『マイナビRESIDENT』や『マイナビDOCTOR』で各種コンテンツの制作を担当している。

足羽美香:記者・編集者。2025年4月に新卒でマイナビに入社。WEBマーケティングやWEBディレクション、コンテンツSEOなどの研修を受けた後、25年9月から医療ニュース編集部に所属し、『マイナビRESIDENT』『マイナビDOCTOR』『オーベン×ネーベン』の各種コンテンツの制作を担当している。

阿部あすか:翻訳家、ライター。東京外国語大学(英語専攻)を卒業後、大手法律事務所の米国人弁護士などの秘書、英会話学校の講師、専門紙の英語版編集者として勤務した。2019年から編集部の一員として医療ニュースの記事を執筆している。