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2025.09.22

思春期にこんな商品欲しかった…大人がうらやむ「ニキビパッチ」が誕生

ニキビパッチに革命 1週間でニキビを完全に消し去る商品が米韓で発売予定▽アトピー性皮膚炎の治療法まとめ▽かむだけで!? ヘルペスやインフルを予防するガム▽乾癬に白斑 自己免疫性皮膚疾患の画期的な治療法を発見か

世界の医学誌や科学誌に掲載された論文、大手メディアや医療メディアが配信している医療・医学ニュースの中から「見逃し厳禁」のものを選び、医療ニュース編集部の記者のコラムを付けて毎週お届けします。今回は8月20日~9月17日に『サクッと1分!世界の医療ニュース』に掲載した記事の中から「皮膚疾患の画期的な治療法」についてのニュースを取り上げ、過去の関連記事3本を紹介します。なお、『What You Missed』は日本語版しか存在しません。【まとめ:医療ニュース編集部】
2025-09-09
患部に1週間貼るだけでニキビを完全に消すことができる小さなパッチを開発したと、韓国の研究チームが科学誌ACS Applied Materials & Interfacesに発表しました。

このパッチは、スキンケア成分として知られるヒアルロン酸をベースに作られています。矢じり形の微細な短針が並ぶ構造をしており、ニキビにしっかりと密着し、ヒアルロン酸に混ぜた抗菌または抗炎症成分を皮膚の奥に届けることができるといいます。

チームは、参加者20人を対象に臨床試験を行いました。参加者は、初日に「抗菌パッチ」を貼ってニキビの原因となるアクネ菌を最小限に抑え、2日目から6日間は「抗炎症パッチ」を貼って局所炎症を緩和しました。

パッチは貼付から30~90分以内に皮膚に溶け込み、痛みや刺激を引き起こすことはありませんでした。そして、治療開始から3日以内にニキビ病変が81.4%減少し、7日後までにニキビは完全に消えることが実証されました。

また、ニキビの原因となる皮脂の分泌も40.7%減少したとのことです。なお、参加者の約95%が治療の結果に満足したと回答したそうです。

チームは、2025年秋には韓国と米国でこのパッチの販売を開始する予定とのことです。

記者から

「あ、また……」。朝、鏡を見て、あごにできた“大人ニキビ”を発見。うんざりしながら、鏡の横に置いてある「ニキビパッチ」を取り出し、貼り付ける――。もう十年以上、2、3カ月に1度はこれを繰り返しています。

このニキビパッチには美容成分が多少含まれているようですが、治療効果は期待できません。貼ると、その部分が不自然にぷくっと膨らみ、縁もはっきり見えて、目立ちます。それでもそのまま化粧をしたり、触りすぎたりするよりは良いと思い、使い続けています。

韓国の研究チームが開発したニキビパッチは、ちゃんと治療効果があるそうです。わずか1週間でニキビを完全に消すというのですから驚きます。しかも、30~90分以内に皮膚に溶け込むというのです。

この研究を知り、このパッチが喉から手が出るほど欲しくなりました。ニキビに悩んでいる人であれば、みんな私と同じ思いなのではないでしょうか。

このパッチは今年の秋に韓国と米国で発売されるそうですが、日本は対象外のようです。でも、ニキビに悩む思春期の若者は今もたくさんいます。ニキビはつぶすと痕が残ることがありますし、放っておいても気になって触ってしまうので、なかなか難しい「問題」です。

「若い人たちが将来、肌トラブルに悩まないように、日本でも買えるようになってほしいね」。鏡に映る自分の頬に残るニキビ跡に、そっと話しかけました。【許田葉月】

マイナビRESIDENT:一体いつから「ステロイド」だけだと錯覚していた? 「アトピー性皮膚炎」治療のいま
2024-06-28
アトピー性皮膚炎の一般的な治療方法は、皮膚を清潔にしてうるおいを保つことと、炎症を抑える「ステロイド外用薬」の塗布です。近年、塗り薬以外のアトピー性皮膚炎の新たな治療薬の開発が進んでいます。

生物から産生されるタンパク質などの物質を応用して作られる「生物学的製剤」の登場により、既存の治療薬では効果のない患者などにも治療の選択肢が広がりました。生物学的製剤の特徴は、炎症やかゆみが発生する根本的な原因にアプローチできることです。

次々と登場している治療薬の中で、最も新しいのは、イーライリリーが2024年5月に発売した生物学的製剤「イブグリース(一般名レブリキズマブ)」です。初めは2週間に1回注射で投与しますが、4週目以降は症状に応じて1カ月に1回に切り替えることもできるため、患者の負担を軽減できるといいます。マイナビRESIDENTの記事です。
Molecular Therapy:Debulking influenza and herpes simplex virus strains by a wide-spectrum anti-viral protein formulated in clinical grade chewing gum
2025-04-30
チューインガムをかんでウイルス感染を予防する――。そんなことが実現するかもしれません。米国とフィンランドの研究チームが、単純ヘルペスウイルスやインフルエンザウイルスを中和する可能性のあるガムを開発したと、科学誌Molecular Therapyに論文を発表しました。

チームは、天然の抗ウイルスタンパク質「FRIL」が含まれる植物「フジマメ」に着目し、種子の粉末を使ったガムを開発したそうです。そして、口の構造を模した機械にこのガムを15分間かませる実験を行いました。すると、ガムに含まれるFRILの50%以上が唾液中に放出されることが分かったといいます。

さらにチームは、ガムをかんだ後の唾液がウイルスをどれだけ中和できるかをシミュレーションしました。その結果、FRILの量によるものの、このガムでインフルエンザウイルスH1N1型およびH3N2型、単純ヘルペス1型および2型を95%以上中和できることが示されたといいます。

中和とはウイルスが細胞に感染して複製するのを抑える作用のことで、理論上はウイルス量や伝染リスクの抑制につながるとのことです。なお、米食品医薬品局(FDA)はフジマメ粉末の使用について、低用量であれば一般的に安全で無毒であるとしているそうです。
Medical Xpress:Hope for autoimmune skin disorder sufferers with new immunotherapy strategy
2023-12-06
自己免疫性皮膚疾患である乾癬や白斑を治す画期的な方法が見つかったかもしれません。

豪州の研究チームが、疾患の原因となる免疫細胞「組織常在性記憶T細胞(TRM)」に着目し、動物モデルで調査。TRMは「敵」と戦った後も、戦う能力を維持したままその場にとどまる免疫細胞です。

さまざまな種類がある皮膚のTRMには、それぞれに特有の制御方法があることが判明。現在の自己免疫性皮膚疾患の治療は、全ての免疫細胞に影響を与えてしまうため、長期の治療ができないそうです。特定のTRMを標的にできれば、治療効果が改善する可能性があります。Medical Xpressの記事です。

PROFILE

医療ニュース編集部
許田葉月:記者・編集者。2021年からウェブメディアに勤務し、文学や音楽などのトレンド、社会課題などを取材した。23年にマイナビに転職して医療の取材を開始。『マイナビRESIDENT』や『マイナビDOCTOR』で各種コンテンツの制作を担当している。

藤野基文:記者・編集者。2004年から全国紙の記者として勤務し、主に医療・科学分野を担当した。18年にマイナビに移ってからは、グループ会社エクスメディオ社が運営するオンライン臨床支援サービス『ヒポクラ×マイナビ』の編集長を務め、現在は『マイナビRESIDENT』や『マイナビDOCTOR』などの各種コンテンツを制作している。

金子省吾:記者・編集者。2017年から地方紙に勤務し、主に社会部の記者として事件・事故や司法、市政、スポーツ、気象、地域活性化の取り組みなどを取材した。20年にマイナビに移って医療の取材をはじめ、グループ会社が運営するオンライン臨床支援サービス『ヒポクラ×マイナビ』編集部で医療ニュース作成に携わった。現在は『マイナビRESIDENT』や『マイナビDOCTOR』などの各種コンテンツを制作している。

足羽美香:2025年4月に新卒でマイナビに入社。WEBマーケティングやWEBディレクション、コンテンツSEOなどの研修を受けた後、25年9月は医療ニュース編集部のメンバーとして、『マイナビRESIDENT』『マイナビDOCTOR』『オーベン×ネーベン』の各種コンテンツの制作を担当している。

阿部あすか:翻訳家、ライター。東京外国語大学(英語専攻)を卒業後、大手法律事務所の米国人弁護士などの秘書、英会話学校の講師、専門紙の英語版編集者として勤務した。2019年から編集部の一員として医療ニュースの記事を執筆している。