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2026.09.09

認知症なしで「13年」長く生きるには? 中年期に避けたい三つのリスク

中年期から高血圧、糖尿病、喫煙の三つのリスク因子を持たない人は、これらを全て持つ人に比べて、脳の健康を保ちながら生きられる期間が約13年長い可能性があるそうです。米国などの研究チームが、医学誌Neurology Open Accessに発表しました。

  • 中年期から高血圧、糖尿病、喫煙の三つのリスク因子を持たない人は、これらを全て持つ人に比べて、脳の健康を保ちながら生きられる期間が約13年長い可能性があるそうです。米国などの研究チームが、医学誌Neurology Open Accessに発表しました。

    研究チームは、研究開始時に認知症のなかった平均年齢56.2歳の中高年1万2409人を対象に調査を行いました。認知症の血管性リスク因子として知られる高血圧、糖尿病、喫煙について評価しました。

    高血圧は、収縮期血圧140mmHg以上または拡張期血圧90mmHg以上、あるいは血圧を下げるための薬剤を使用している場合と定義しました。参加者を中央値26.3年間追跡したところ、3008人が認知症を発症し、5238人が認知症を発症せずに死亡しました。

    データを解析した結果、リスク因子を一つも持たない人は、研究開始後平均30.1年、認知症を発症せずに生存しました。一方、三つのリスク因子全てを持つ人が認知症なしで生きた期間は平均17.5年でした。リスク因子を一つも持たない人は、三つのリスク因子を持つ人に比べて約13年長く認知症を発症せずに生きることが示されました。

    さらに、リスク因子が同じでも、女性は男性に比べて認知症なしで生きる期間が長いことも明らかになりました。三つのリスク因子全てを持つ場合、認知症を発症せずに生きる期間は、女性が平均18.1年、男性は平均16.6年でした。

    人種別に見ると、リスク因子の数に関わらず、白人参加者は黒人参加者に比べて認知症を発症せずに生きる期間が長い傾向がありました。三つのリスク因子全てを持つ場合、認知症なしの生存期間は、白人が平均19.6年、黒人は平均16.0年でした。

    この研究は、三つのリスク因子を予防・管理することで認知症発症が遅れることを直接証明したものではありません。しかし研究チームは、「中年期における禁煙と糖尿病や血圧の管理が、認知症の発症を遅らせ、脳の健康を長く維持するための有効な戦略になる可能性がある」としています。