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2026.08.25

「抗炎症食」で認知症リスク低下、アルツハイマー病高リスク者でも効果か

体内の炎症を抑える食事(抗炎症食)が、認知症の発症リスクを低下させる可能性があることが分かったそうです。認知症リスクの高い人においても効果が期待できるといいます。スウェーデンの研究チームが、医学誌JAMA Network Openに発表しました。

  • 体内の炎症を抑える食事(抗炎症食)が、認知症の発症リスクを低下させる可能性があることが分かったそうです。認知症リスクの高い人においても効果が期待できるといいます。スウェーデンの研究チームが、医学誌JAMA Network Openに発表しました。

    研究チームは、認知症を持たない60歳以上のスウェーデン人1865人を対象に調査を行いました。参加者には食生活に関する詳細なアンケートを実施し、6年間にわたって食習慣を評価しました。また、アルツハイマー病(AD)病理や神経細胞障害、脳内の炎症に関連する三つの血液バイオマーカーも測定しました。

    最大15年間の追跡期間中に、240人が認知症と診断されました。解析の結果、抗炎症性の高い食事パターンを実践している人ほど、認知症の発症リスクが低いことが分かりました。これは、血液検査で認知症リスクが高いとされた人たちにおいても同様だったといいます。

    例えば、ADに関連する異常なタウタンパク質の蓄積を反映する指標「p-tau217」値が高い参加者においては、抗炎症食の順守度が高いほど認知症リスクが29%低くなっていました。神経細胞の損傷や脳内の炎症に関連する残り二つのバイオマーカーレベルが高い人についても、同様のリスク低下が認められました。

    抗炎症食は特定の食事法を指すものではありません。野菜、果物、ナッツ類、豆類、全粒穀物を多く取り入れ、砂糖入り飲料、超加工食品、赤身肉を控える食事パターンが、抗炎症食として高く評価されました。これらの特徴は「地中海式食事法」と重複する部分が多くあります。

    炎症は本来、体の正常な免疫反応の一部であり、感染症やけがに対する体の回復を助けます。しかし、慢性的な軽度の炎症が長期間続くと、血管や神経細胞の障害、脳内の炎症反応を進行させ、認知機能の低下に関与する可能性が指摘されています。

    研究チームは、一般の高齢の人だけでなく、すでに認知症リスクの高い人においても、食事改善が認知症予防戦略の一要素となる可能性が示されたと結論づけています。