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2026.06.26

関節痛サプリ「グルコサミン」、認知症進行に影響の可能性

関節痛の緩和を目的に広く使われているサプリメント「グルコサミン」が、アルツハイマー病(AD)の進行に関連する可能性があることが分かったそうです。米国の研究チームが科学誌Nature Metabolismに発表しました。

  • 関節痛の緩和を目的に広く使われているサプリメント「グルコサミン」が、アルツハイマー病(AD)の進行に関連する可能性があることが分かったそうです。米国の研究チームが科学誌Nature Metabolismに発表しました。

    研究チームは、2012~24年に収集された医療データをもとに、人工知能(AI)を用いて解析を行いました。対象は、「アルツハイマー病および関連認知症(ADRD)」と「軽度認知障害(MCI)」の患者です。その結果、ADRD患者では1896人、MCI患者では2750人がグルコサミンを摂取していると報告しており、いずれも全体の約8%を占めていました。

    年齢や性別などの影響を調整した解析では、グルコサミンの摂取は、MCIから認知症へ進行するリスクの約25%上昇と関連していることが明らかになりました。さらに、ADRD患者では、死亡リスクが約25%高いこととも関連が見られました。一方で、MCIの段階では死亡リスクとの関連は認められず、病気が進行した段階で影響が強く現れる可能性が示唆されました。

    AD患者の脳内では、タンパク質に糖が付着する「糖付加(グリコシル化)」という代謝プロセスが過剰になっているといいます。グルコサミンは糖の一種であり、血液脳関門(血液と脳の間で物質の出入りを厳密に制御する仕組み)を通過するため、この過剰な反応をさらに促す可能性があるとのことです。

    また、ヒトのAD患者の脳組織を画像解析したところ、正常な脳と比較して糖付加が増えていることも示されました。

    研究チームは、ADでは代謝異常が重要な役割を果たしている可能性を指摘し、市販サプリメントの使用について慎重な検討が必要になる可能性があるとしています。