icon-sns-youtube icon-sns-facebook icon-sns-twitter icon-sns-instagram icon-sns-line icon-sns-tiktok icon-sns-etc
SEARCH

2026.06.18

新たな脳刺激技術で、ASD児の社会的コミュニケーション能力向上

新たな非侵襲的脳刺激技術である「加速型連続シータバースト刺激(a-cTBS)」が、「自閉スペクトラム症(ASD)」を持つ子どもの社会的コミュニケーション能力や言語能力を向上させる可能性があるようです。中国と英国の研究チームが医学誌The BMJに発表しました。

  • 新たな非侵襲的脳刺激技術である「加速型連続シータバースト刺激(a-cTBS)」が、「自閉スペクトラム症(ASD)」を持つ子どもの社会的コミュニケーション能力や言語能力を向上させる可能性があるようです。中国と英国の研究チームが医学誌The BMJに発表しました。

    研究チームは、4歳から10歳までのASD児193人を2群に分け、治療群には1日10回のa-cTBS、対照群には偽治療をそれぞれ5日間連続で実施しました。運動、言語、社会的認知に関与する「左一次運動野」を標的に脳を刺激しました。また、参加者の80%以上が男児で、約半数が知的障害を持っていました。

    調査の結果、a-cTBS群は、対照群に比べて社会的コミュニケーション能力が有意に改善することが分かりました。ASDの特徴を評価する「対人応答性尺度(SRS-2)」における社会的コミュニケーション能力のスコアについて、対照群と比較した平均差は治療終了時点で6.25ポイント、治療から1カ月時点で6.17ポイント低くなりました。

    さらに言語能力についても、a-cTBS群で有意な改善が認められました。有害事象の発生率は、a-cTBS群で54.5%だったのに対し、対照群では29.3%でした。落ち着きのなさや頭皮の不快感が最も一般的な症状でした。なお、全ての有害事象は軽度から中等度で、自然に解消しました。

    こうした結果から、a-cTBSがASDの子どもたちにとって、効果的で実現可能な治療オプションとなる可能性が示唆されました。a-cTBSは従来の脳刺激に比べて治療の時間が短く済むため、子どもに適しているとのことです。