icon-sns-youtube icon-sns-facebook icon-sns-twitter icon-sns-instagram icon-sns-line icon-sns-tiktok icon-sns-etc
SEARCH

2026.04.03

電子たばこの使用、肺がんと口腔がんのリスクを高める可能性

たばこ葉を使わず、ニコチン入りの液体(リキッド)を加熱して蒸気を吸う「電子たばこ(VAPE<ベイプ>)」は、紙巻きたばこより臭いが少なく、健康リスクも低いと考えられてきました。2000年代初頭に登場して以降、世界的に普及していますが、その長期的な健康影響については十分に分かっていません。

  • たばこ葉を使わず、ニコチン入りの液体(リキッド)を加熱して蒸気を吸う「電子たばこ(VAPE<ベイプ>)」は、紙巻きたばこより臭いが少なく、健康リスクも低いと考えられてきました。2000年代初頭に登場して以降、世界的に普及していますが、その長期的な健康影響については十分に分かっていません。

    こうした中、オーストラリアの研究チームが、電子たばこの発がん性について検討した結果を医学誌Carcinogenesisに発表しました。

    研究では、2017年以降に発表された100件以上の研究を解析。紙巻きたばことの併用や比較を扱った研究は除外し、電子たばこのみを対象とした研究データに焦点を当てて評価しました。

    その結果、ヒトを対象とした臨床研究では、電子たばこ使用に関連したDNA損傷や酸化ストレス、炎症に関するバイオマーカーが確認されました。

    また、マウスを用いた実験では、電子たばこのエアロゾルへの暴露が肺腫瘍の発生に直接関与することが示されました。さらに、細胞や分子レベルの解析からは、ベイプリキッドに含まれる発がん性物質が細胞にダメージを与える仕組みも明らかになったといいます。

    これらの結果を総合すると、電子たばこを使用する人は、使用しない人に比べて、がんの発症リスクが高まる可能性があり、特に肺がんや口腔がんを引き起こす恐れがあることが示されました。

    研究チームは電子たばこについて、「安全な代替品とは言い切れない」として、健康への影響に注意を払う必要があると呼びかけています。