icon-sns-youtube icon-sns-facebook icon-sns-twitter icon-sns-instagram icon-sns-line icon-sns-tiktok icon-sns-etc
SEARCH

2026.03.12

PM2.5暴露はアルツハイマー病リスクを直接引き上げる

大気汚染物質にさらされることは、アルツハイマー病(AD)の発症リスクを直接的に高める可能性があるそうです。米国の研究チームが、医学誌PLOS Medicineに約2780万人を対象とした大規模調査の結果を報告しました。

  • 大気汚染物質にさらされることは、アルツハイマー病(AD)の発症リスクを直接的に高める可能性があるそうです。米国の研究チームが、医学誌PLOS Medicineに約2780万人を対象とした大規模調査の結果を報告しました。

    ADは認知症の中で最も多い原因で、世界では約5700万人が患っていると推定されています。大気汚染は高血圧、脳卒中、うつ病といったADのリスクを高める慢性疾患の発症にも関連しています。しかし、大気汚染がまず慢性疾患を引き起こし、それがADにつながるのか、それとも慢性疾患の有無が大気汚染の脳への悪影響を強めているのかは、はっきり分かっていませんでした。

    研究チームは、米国のメディケア(高齢者および特定の障害者向けの公的医療保険制度)に加入する65歳以上の約2780万人を対象に、2000〜18年における微小粒子状物質「PM2.5」への暴露レベルとAD発症の関係を解析しました。同時に、高血圧・脳卒中・うつ病といった慢性疾患がこの関係にどのような影響を及ぼすかも検討しました。

    その結果、PM2.5への暴露が増えるほどADを発症するリスクが高くなることが確認され、この傾向は脳卒中の既往がある人でやや強くみられました。一方で、高血圧やうつ病は、大気汚染とADリスクの関連を強めるような影響はほとんど示しませんでした。

    研究チームは、「PM2.5は慢性疾患を介するのではなく、主に直接的にAD発症リスクに影響している可能性がある。特に脳卒中の既往がある人は注意が必要だ」と指摘しています。