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2026.02.26

なぜ虫歯になりやすいのか? 遺伝的要因と口腔内細菌の関係が判明

いくら丁寧に歯を磨いていても虫歯になりやすい人がいるのは、遺伝的要因が口腔内細菌の組成(口腔内細菌叢)に影響するためだと考えられています。米国の研究チームが、虫歯や歯の喪失リスクに関わる重要な遺伝的要因を特定したと、科学誌Natureに発表しました。

  • いくら丁寧に歯を磨いていても虫歯になりやすい人がいるのは、遺伝的要因が口腔内細菌の組成(口腔内細菌叢)に影響するためだと考えられています。米国の研究チームが、虫歯や歯の喪失リスクに関わる重要な遺伝的要因を特定したと、科学誌Natureに発表しました。

    研究チームは、1万2519人から採取した唾液由来 DNA の全ゲノム解析データを用い、同時に得られた細菌 DNA を解析することで、439 種類の口腔内細菌の量を測定しました。その結果、ヒトゲノムの 11 領域が多数の細菌量の差と関連していることが分かりました。

    なかでも、FUT2 遺伝子の機能喪失変異が58 種類の口腔内細菌の量と強く関連していました。FUT2は腸内細菌叢との関連が以前から示されており、今回の研究は口腔内でも同様の関与があることを示唆します。

    さらに、でんぷんを糖に分解する酵素アミラーゼをコードするAMY1遺伝子のコピー数と、40 種類以上の口腔内細菌量の変化が関連していることも確認されました。これらの細菌の多くは糖を栄養源とし、時間の経過とともに歯垢(しこう:プラーク)を形成すると考えられています。

    加えて、英国バイオバンクのデータから、AMY1遺伝子のコピー数の多さと義歯(入れ歯)使用率の高さとの関連が示されました。アミラーゼが多く分泌される人は、口腔内細菌叢の変化を通じて、虫歯リスクが上昇する可能性があることも示唆されました。