「生成AI(人工知能)」のチャットボット(自動応答システム)を、アドバイスや感情的なサポートを求める目的で使用すると、うつや不安のリスクが上昇する可能性があるようです。米国の研究チームが、医学誌
JAMAに論文を発表しました。
チームは、平均年齢47.3歳の成人2万847人を対象に、AIの使用頻度やメンタルヘルスに関連する症状について調査を行いました。調査対象のAIユーザーの多くがチャットボットを利用していたといいます。
分析の結果、AIの使用頻度に関しては参加者の10.3%が「毎日」と回答し、このうち5.3%が「1日に複数回」使っていることが明らかになったそうです。用途については、毎日AIを使っている人のうち、48.0%が「仕事」、11.4%が「学校」に関すること報告しました。また、日常的に使用している人の87.1%が、お勧めやアドバイス、感情的なサポートを求めて、個人的な用途でAIを使用していたといいます。
個人的な用途で毎日AIを使う人は、全く使わない人に比べて中程度以上のうつ症状や不安、「イライラ」を報告する可能性が高かったそうです。年齢別にみると、特に45~64歳で、うつ症状の増加との関連性が認められました。また、AIを使う頻度が高いほど、症状が強くなる傾向があることも分かったそうです。
一方で、「仕事や学校のため」にAIを使うことは、うつ症状と関連がみられなかったといいます。研究チームは、「全てのAIが有害というわけではないが、メンタルヘルス治療用ではない一般用途のチャットボットを社会的・感情的サポートの目的で使うと、リスクになる可能性がある」と述べています。