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2026.02.06

プロトンポンプ阻害薬の長期使用、胃がんリスクと関連せず

  • 胃潰瘍や逆流性食道炎の治療に広く使われる「プロトンポンプ阻害薬(PPI)」は、長期間服用すると胃がんリスクが高まる可能性が指摘されてきました。しかし、スウェーデンなどの研究チームが、PPI の長期使用と胃がん発症リスクに関連は見られないとする研究結果を、医学誌BMJに発表しました。

    PPIによる胃がんリスクの懸念は1980年代から続き、過去の研究では、PPI使用で胃がんリスクが2倍になるとの結果が報告されています。しかし、これらの研究には方法論上の問題が多く、因果関係は不確かだとされてきました。

    研究チームは、1994年~2020年の北欧5カ国(デンマーク、フィンランド、アイスランド、ノルウェー、スウェーデン)の医療データを用い、胃がんの90%以上を占める胃腺がん患者1万7232人と、年齢・性別・出身国などを一致させた健康な対照群17万2297人を比較しました。

    年齢、性別、胃がんの原因となるピロリ菌の除菌治療、消化性潰瘍、喫煙・アルコール関連疾患、肥満・2型糖尿病、特定の薬剤の使用といった要因を調整して解析した結果、1年以上のPPI使用は胃がんリスクの上昇と関連しないことが分かりました。

    PPIと同じく胃酸分泌を抑制する「ヒスタミンH2受容体拮抗薬」についても、リスク増加は見られませんでした。

    研究チームは「この結果は、長期にわたりPPI治療を必要とする患者に安心材料を提供し、臨床現場での治療判断にも役立つ」としています。