米国で麻疹(はしか)の感染拡大が続いています。サウスカロライナ州で2025年9月下旬から始まった流行が急速に拡大し、26年1月27日時点で感染者は789人に達しました。これは25年にテキサス州で発生した流行(感染者762人)を上回る規模です。
米NBC Newsや
CNN、
ABC Newsなど複数のメディアが報じています。
米疾病対策センター(CDC)によると、25年の全米のはしか感染者数は2255人で、1991年以降の最多を記録しました。26年は1月22日時点で既に416人の感染者が確認されています。報道によると、こうした状況が続いた場合、米国は今秋にもWHO(世界保健機関)から認定された「麻疹排除国」の地位を失う可能性があります。
サウスカロライナ州公衆衛生局によると、感染者の大半がスパータンバーグ郡に集中しており、そのほとんどがワクチン未接種または接種状況不明の人です。サウスカロライナ州では26年1月23日以降、89人の新規感染者が確認されており、流行が制御できていないことを示しています。入院者は18人、557人が隔離中で、死者は報告されていません。
感染は州境を越えて広がっており、ノースカロライナ州やワシントン州、カリフォルニア州でも関連症例が確認されています。クリスマス休暇の大移動で、各地に感染が広がったとみられています。
サウスカロライナ州と隣接するノースカロライナ州では、25年12月以降14人が感染。ユニオン郡にある学校(生後6週から通学可能)では170人以上が隔離中だといいます。この学校に通う子どもたちのワクチン接種率は60.1%と、はしかの流行を抑えるために必要とされる接種率95%以上を大きく下回っています。
報道では専門家が、今後さらに感染が広がる可能性を警告しており、ワクチン接種と隔離措置の徹底が不可欠だと強調しています。