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2026.01.29

ポジティブ思考で脳を活性化すると、ワクチン効果も高まる?

過去の旅行を思い出すなど、脳の「報酬系」の活動を意図的に高めた上でワクチンを接種したところ、動機付けや期待に関わる脳領域の活動を高く維持できた人ほど、接種後の抗体値がより大きく上昇していたそうです。

  • ポジティブな思考によって脳の特定領域を活性化させると、ワクチンに対する免疫応答が強まる可能性があるそうです。イスラエルの研究チームが、健康な参加者85人を対象とした研究成果を医学誌Nature Medicineに報告しました。

    研究では参加者に、過去の旅行を思い出すなど、自ら選んだ方法で脳の「報酬系」の活動を意図的に高める訓練を行わせました。動物研究ではこの報酬系が免疫機能に影響を与える可能性が示されています。

    訓練は、fMRI(機能的磁気共鳴画像法)を用いて参加者の脳活動をリアルタイムでモニタリングし、実際に報酬系を活性化できているかをその場でフィードバックする仕組みで行われました。4回の訓練後、全員にB型肝炎ワクチンを接種し、接種前から4週間後までの血液を分析して免疫応答を評価しました。

    その結果、動機付けや期待に関わる脳領域である腹側被蓋野(ふくそくひがいや:VTA)の活動を高く維持できた参加者ほど、ワクチン接種後のB型肝炎ウイルス抗体値がより大きく上昇していることが明らかになりました。また、VTA活動を高めるために参加者が用いた戦略には、前向きな期待やポジティブな思考が多く含まれており、これはプラセボ効果と関連する特徴と考えられます。

    研究チームは、この発見がプラセボ効果の神経メカニズムの理解に寄与し、将来的にはワクチン効果を高める新たな医療応用につながる可能性があるとしています。