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2026.01.27

腸内細菌叢の老化が腸機能を低下させる 「若い環境」で改善の可能性

加齢に伴う腸内細菌叢(腸内フローラ)の変化が腸機能を直接的に阻害することが示されたそうです。さらには、腸内を若年に近い環境に戻すことで、機能低下が改善するといいます。

  • 加齢に伴う腸内細菌叢(腸内フローラ)の変化が腸機能を直接的に阻害することが示されたそうです。さらには、腸内を若年に近い環境に戻すことで、機能低下が改善するといいます。ドイツと米国の研究チームが、科学誌Stem Cell Reportsに研究成果を発表しました。

    腸の内側を覆う細胞(上皮細胞)は、栄養の吸収や組織の維持、傷ついた後の修復のために、つねに入れ替わっています。この更新で重要な役割を果たすのが腸管幹細胞(ISC)です。しかし、ISCの活性は加齢とともに低下し、これがさまざまな腸機能障害の原因になるとされています。

    研究チームが高齢マウスと若いマウスを比べたところ、高齢マウスはISCの活性が著しく低下し、腸の上皮細胞の補充能力や損傷後の再生能力が弱まっていることが確認されました。そして、このISC機能の変化は、高齢マウスと若いマウスで腸内細菌叢の組成が大きく違うことと一致していました。

    そこで、若いマウスから採取した腸内細菌叢を高齢マウスに移植したところ、加齢に伴うISCの活性の低下が逆転し、腸損傷後の再生能力が向上しました。さらに、高齢マウスの腸内では「アッカーマンシア・ムシニフィラ」と呼ばれる細菌が増加しており、これがISC機能低下に関わる可能性も示されました。

    研究チームは、加齢に伴う腸の機能低下は元に戻せる可能性があり、腸内細菌叢を整える治療が有望な選択肢になり得るとしています。