若年男性のヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチン接種率を高めることで、子宮頸がん、頭頸部がん、肛門がん、腟がん、陰茎がんなどのHPV関連がんを根絶できる可能性がある。米国の研究チームが、こんな研究成果を科学誌
Bulletin of Mathematical Biologyに発表しました。
研究チームは数理モデルを用いて、現在女子のみを対象にHPVワクチン接種が実施されている韓国について、ワクチン接種の変化がHPV関連がんに与える影響を予測しました。
その結果、男子の65%が接種すれば、女性のワクチン接種率が現状の88%のままでも集団免疫が成立し、約70年でHPV関連がんを根絶できる可能性が示されました。
さらに、女子の接種率が80%に低下しても、男子の80%がワクチンを接種すれば、HPV関連がんの根絶を達成できるといいます。一方で、男子を接種対象にしない場合、必要な女子の接種率は99%とのことです。
研究チームは、女子に加えて12~17歳の男子と、ワクチン接種の機会を逃した中高年女性もワクチンを接種するべきだと指摘しています。
世界的に接種率を高め、子宮頸がん検診を拡大することができれば、今世紀末までに181カ国中149カ国で子宮頸がんを根絶できるとする報告もあるとのことです。