WHO(世界保健機関)は12月11日、ワクチンの安全性に関する国際諮問委員会(GACVS)による分析の結果、「ワクチンと自閉スペクトラム症 (ASD) との間に因果関係は存在しない」ことが明らかになったと発表しました。
GACVSは、2010年1月から25年8月の間に公表された31件の研究結果を基に、防腐剤の有機水銀化合物「チメロサール」を含有するワクチンとASDの関係およびワクチン全般とASDの関係について検討しました。
その結果、子どもや妊婦に使用されるワクチンの安全性が示され、ASDとの因果関係は存在しないことが確認されました。
さらに、1999年~2023年3月に実施された研究のデータやデンマークの大規模研究を基に、ワクチンの効果を高めるための成分(アジュバント)として添加された「アルミニウム塩」の健康への影響を評価したところ、ワクチンに使われる程度の微量のアルミニウム塩とASDの間に関連性がないことも示されました。
こうした結果を受けてGACVSは、2002、04、12年に示した「ワクチンが自閉症を引き起こすことはない」との見解を改めて確認しました。WHOは、各国の保健当局に対し、最新の科学を信頼し、強力な証拠に基づいたワクチン政策を確保するよう求めています。
ワクチンとASDの関係を巡っては、トランプ米政権が関連性を示唆する主張を繰り返しており、専門家はこうした「誤情報」がワクチン接種率低下につながることを懸念しています。