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2025.12.11

移植した腎臓から狂犬病が感染、米国で患者死亡 CDCが詳細を公表

腎臓移植を受けた男性が狂犬病ウイルスの感染で死亡した事例について、腎臓が感染源と特定されたそう。腎臓の提供者は死亡前にスカンクに引っかかれており、それが狂犬病感染の原因である可能性があるとのこと。

  • 米オハイオ州の病院で今年1月、腎臓の移植手術を受けたミシガン州の男性が狂犬病ウイルスが感染して死亡しました。男性は狂犬病の動物との接触歴がなく、移植臓器による感染とみられます。米疾病対策センター(CDC)は12月4日、詳細な調査結果を公表しました。

    男性は移植後51日目に発症し、その7日後に入院。入院からさらに7日後に死亡しました。CDCの検査では、唾液などから狂犬病ウイルスRNAが検出され、移植された腎臓の保存検体からもウイルスRNAが確認され、感染源であることが特定されました。

    腎臓を提供したのはアイダホ州の男性で、2024年10月下旬にスカンクに引っかかれていました。12月初旬に心停止状態で発見され、蘇生措置を受けたものの、入院5日目に脳死と診断されました。腎臓に加え、角膜組織も3人に移植されました。

    スカンクに引っかかれたことはリスク評価票に記録されていたものの、症状が狂犬病とは認識されず、検査対象にはなりませんでした。

    角膜移植を受けた患者3人には移植組織の除去と狂犬病ワクチンの暴露後予防接種(PEP)が行われ、発症者はいません。また、ドナーや移植患者に接触した46人に対してPEPが推奨されました。

    CDCによると、米国では1978年以降、今回を含め臓器移植による狂犬病感染は4例発生しています。1978~2013年には組織移植で計9人の感染が確認されています。臓器・組織移植を通じて計13人が感染し、そのうち6人が生存、7人が死亡しています。

    今回の件を受けCDCは、急性脳症のあるドナーが1年以内に動物にかまれたり引っかかれたりした場合、移植チームは公衆衛生当局に相談すべきと警鐘を鳴らしています。