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2025.12.05

ノーベル賞素材のMOFを活用、院内感染・薬剤耐性菌を防ぐ新戦略

カテーテルや歯科インプラントの表面で増殖する細菌。院内感染や薬剤耐性菌のリスクが深刻化しています。京都大学の北川進特別教授らが開発したMOFは、この問題の解決に寄与しする可能性があるそうです。

  • 細菌はカテーテルや歯科インプラントの表面で増殖します。そのことによる院内感染や薬剤耐性菌の発生リスクが世界的に深刻な問題となっています。スウェーデンの研究チームが、無数の微小な穴を持つ新素材「金属有機構造体(MOF)」を応用し、細菌の増殖を防ぐ方法を発見したと、科学誌Advanced Scienceに論文を発表しました。

    MOFは2025年のノーベル化学賞を受賞した材料で、京都大学の北川進特別教授らが開発しました。

    物体の表面に付着した細菌は、外部の攻撃から身を守るために、粘性のバイオフィルムを形成しながら増殖します。研究チームは、MOFを重ねて結晶構造にすることで、細菌を物理的に突き刺して死滅させる微細な突起物を作製しました。

    このMOF由来のナノ構造で物体の表面をコーティングすると、抗菌薬や有害金属を必要とせず、バイオフィルムの形成を防ぐことができます。また、低温で製造可能なため、医療用プラスチックなど温度に弱い素材への応用が容易です。

    研究チームは「この手法は薬剤耐性菌のリスクを排除し、世界的な感染症対策に貢献する可能性がある」としています。