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2025.12.04

WHO、肥満治療にGLP-1薬を「条件付き」推奨 初の国際ガイドライン公表

ガイドラインには、肥満の解決は「GLP-1薬+生活習慣の改善」が前提であると強調されています。なお「条件付き」なのは、長期的な有効性や安全性のデータが足りず、コストなどの問題もあるためです。

  • WHO(世界保健機関)は12月1日、肥満治療における「GLP-1受容体作動薬」の使用に関する初の国際臨床ガイドラインを公表しました。ガイドラインでは、成人肥満の長期治療に使用されるリラグルチド、セマグルチド、チルゼパチドの3種類を、肥満に対する長期治療の一部として条件付きで推奨しています。

    「条件付き」推奨となったのは、長期的な有効性や安全性に関するデータが不足しており、コストや公平性の問題があるためです。つまり、メリットがデメリットを上回る可能性が高いものの、さらなる科学的根拠(エビデンス)が必要であることを意味しています。

    WHOによると、肥満は世界で10億人以上に影響を及ぼしており、2024年には約370万人が肥満関連で死亡しました。

    ガイドラインの対象は、妊婦を除く成人でBMI(体格指数)30以上の肥満患者です。治療は6カ月以上の長期使用を想定しており、健康的な食事や定期的な身体活動、専門家の支援との併用が前提です。GLP-1薬だけでは肥満の問題を解決できないことが強調されています。

    さらに、世界的なニーズに応えるため、WHOは製造拡大、価格設定、医療システム整備などに関する緊急措置を各国に求めています。ガイドラインは加盟国の要請に応じて策定され、今後も新たなエビデンスに基づき更新される予定です。WHOは2026年に、優先度の高い人々への公平なアクセスを確保する枠組みづくりを進める計画です。