新型コロナウイルスのパンデミック以降、子どもたちの日常生活にソーシャルメディアが深く浸透し、健全な発達に重要な役割を果たすスポーツや読書などを楽しむ時間が減少しているようです。オーストラリアの研究チームが、医学誌
JAMA Network Openに論文を発表しました。
研究チームは、2019から22年にかけて、南オーストラリア州に住む11~14歳の子ども1万4350人を対象に、放課後の過ごし方を調査しました。
その結果、ソーシャルメディアを日常的に利用する子どもの割合は、パンデミック前の19年の26%からパンデミック後の22年には85%に急増したことが分かりました。一方で、スポーツや読書、芸術などの活動をする子どもの割合は大きく低下しています。
娯楽目的で読書をしない子どもは11%から53%に、芸術関連の活動に参加しない子どもは26%から70%に、音楽関連の活動に参加しない子どもは70%から85%にそれぞれ増加しました。ソーシャルメディアを使ったことがない子どもの割合は31%から3%に減っています。
男子の読書離れが特に顕著で、女子はソーシャルメディアの利用頻度が高い傾向も明らかになりました。テレビ鑑賞や家事の手伝い、ゲームにかける時間はパンデミック中に増加したものの、22年には元の水準に戻りました。
なお、オーストラリアでは、16歳未満の子どものソーシャルメディア利用を制限する法律が2025年12月10日から施行される予定とのことです。