2型糖尿病や肥満症の治療薬であるGLP-1受容体作動薬の一種「セマグルチド」には、アルツハイマー病(AD)の認知機能低下を抑制する効果はないようです。デンマーク製薬大手
ノボノルディスクが11月24日、第3相試験が失敗に終わったことを発表しました。
試験は、ADに関連するタンパク質アミロイドβの蓄積が確認された軽度認知障害(MCI)または軽度認知症の患者(55~85歳、患者計3808人)を対象に、1日1回の経口セマグルチド14mgまたはプラセボを投与し、156週間(104週+延長フェーズ52週間)にわたって安全性と有効性を評価するものです。
その結果、AD関連のバイオマーカーは改善されたものの、主要評価項目である認知機能低下の進行を遅らせる効果は示されませんでした。
糖尿病や肥満の治療のために広く用いられるGLP-1受容体作動薬が、ADの進行を遅らせられるかどうか注目が集まっていましたが、有効性は実証されませんでした。
この結果を受け、ノボノルディスクは予定されていた延長フェーズの臨床試験を中止しました。