米西部
ワシントン州の保健当局は11月21日、鳥インフルエンザウイルスH5N5型が感染して入院していた住民が、合併症で死亡したと発表しました。H5N5型のヒトへの感染が確認されたのは世界で初めてです。米国で鳥インフルエンザ患者が発生したのは今年2月以来約9カ月ぶりで、死亡例は2例目です。
州保健当局によると、患者は基礎疾患のある高齢者で、11月初めに入院し治療を受けていました。患者が裏庭で飼っていた家禽の周辺からウイルスが検出されており、野鳥や家禽、その飼育環境が感染源である可能性が高いといいます。死亡した患者の濃厚接触者の監視を続けていますが、ヒトからヒトへの感染の証拠はなく、一般市民のリスクは依然として低いとのことです。
州保健当局は、野鳥や家禽に接触する可能性のあるすべての人に対し、季節性インフルエンザワクチンの接種を推奨しています。通常のワクチンで鳥インフルエンザ感染を防ぐことはできませんが、ヒトの間で流行しているウイルスと鳥インフルエンザウイルスの両方が同時に感染した場合、鳥インフルエンザウイルスがヒトに広がりやすくなる変異のリスクを低減できるとしています。
米疾病対策センター(CDC)によると、米国では2024年以降、家禽や乳牛の間でH5N1型が広がっています。ヒトの感染例が25年2月までに70件確認されており、このうち41人は酪農従事者、24人は家禽飼育者でした。
CDCは、動物に接する人に対し、適切な防護具の着用、鳥のふん便の取り扱注意、病気や死んだ野生動物との接触回避を呼びかけています。