「オゼンピック」「ウゴービ」「マンジャロ」などの商品名で知られ、2型糖尿病や肥満症の治療に使われる「GLP-1(グルカゴン様ペプチド-1)受容体作動薬」が、大腸がん患者の死亡率を半減させる可能性があるようです。米国の研究チームが、医学誌
Cancer Investigationに論文を発表しました。
研究チームは、医療機関で治療を受けた大腸がん患者6871人のデータを分析しました。その結果、5年後の死亡率について、GLP-1薬使用者が15.5%だったのに対し、非使用者は37.1%になることが明らかになりました。
年齢、体格指数(BMI)、疾患の重症度、その他の健康要因を調整した後も、GLP-1薬使用者の死亡率が有意に低いことが示されました。
死亡率の低下は、BMIが非常に高い(BMI35超)患者で最も顕著で、GLP-1薬が大腸がんの予後を悪化させる炎症や代謝異常を和らげるのに役立つ可能性が示されました。
さらに、実験室での研究では、GLP-1薬ががん細胞の成長を直接阻止し、がん細胞死や腫瘍微小環境を別の形に変えることに寄与する可能性も確認されました。
研究チームは、今回観察された死亡率の低下が、GLP-1薬の直接的な抗がん作用なのか、それとも代謝機能の改善を介した間接的な影響によるものなのかを明らかにするために、さらなる研究が必要としています。