米西部
ワシントン州の保健当局が11月14日、州内に住む高齢者に鳥インフルエンザウイルスH5N5型が感染したと発表しました。米国で鳥インフルエンザ患者が発生するのは今年2月以来9カ月ぶりで、H5N5型がヒトに感染したのは初めてです。
患者には基礎疾患があり、現在も入院中だといいます。感染源は特定されていませんが、自宅の裏庭で飼われていた家禽や野鳥との接触が原因である可能性が高いとのことです。
AP通信によると、インフルエンザの専門家はH5N5型について、「ヒトへの影響は世界各国で感染者が報告されているH5N1型と同程度である」としています。米疾病対策センター(CDC)も同様の見解を示しており、一般市民のリスクは低いと発表しています。
米国では2024年以降、家禽や乳牛などの間でH5N1型が流行しています。
CDCによると、ヒトへの感染例は24年から25年2月の間で70件確認されています。患者のほとんどが養鶏や酪農の関係者で、多くは軽症で済んでいます。
世界全体では、25年は8月4日時点で、計26人のH5N1型の感染者が報告されています。国別で見ると、カンボジア14人、インド2人、メキシコ1人、ベトナム1人、バングラデシュ3人、中国1人、英国1人、米国3人。このうち、カンボジアで8人、インドで2人、メキシコで1人が死亡しており、いずれのケースも家禽や野鳥と直接接触した可能性が高いとみられています。現状ではヒトからヒトへの感染は確認されていません。