インフルエンザや新型コロナなどのウイルス感染症が、心筋梗塞(こうそく)や脳卒中のリスクを大幅に高めることが明らかになったそうです。米国の研究チームが米国心臓協会の医学誌
Journal of the American Heart Associationに研究成果を発表しました。
研究チームは、ウイルス感染と心血管疾患(CVD)の関連性を調査した155件の既存研究を分析しました。
その結果、インフルエンザ感染後の1カ月間は、心筋梗塞のリスクが4倍、脳卒中のリスクが5倍になることが分かりました。新型コロナウイルス感染後も、14週間にわたって両疾患のリスクが3倍になり、その影響は1年近く続くことが確認されました。
慢性ウイルス感染についても、HIV(エイズウイルス)感染者は心筋梗塞リスクが60%・脳卒中リスクが45%▽C型肝炎ウイルス感染者は心筋梗塞リスクが27%・脳卒中リスクが23%▽帯状疱疹罹患者は心筋梗塞リスクが12%・脳卒中リスクが18%――それぞれ高くなることが判明しました。
これらのリスク上昇は、ウイルス感染によって引き起こされる炎症や血液の凝固傾向が、心臓の機能を低下させるためだと考えられています。
なお、インフルエンザ、新型コロナ、帯状疱疹のワクチン接種率の向上が、心血管イベントの発生率を低下させる可能性も示唆されています。