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2025.10.28

脳トレゲームで、記憶・注意力に関わる神経伝達物質が増加

脳トレプログラム「ブレインHQ」をプレイした人は、記憶力や注意力に関わる神経伝達物質「アセチルコリン」の産生が平均2.3%増加したとのこと。加齢に伴うアセチルコリンの減少を相殺できる可能性があるといいます。

  • 特別に設計された脳トレーニングプログラムには、記憶力や注意力に関わる神経伝達物質「アセチルコリン」の生成を促す可能性があるそうです。カナダの研究チームが科学誌JMIR Serious Gamesに論文を発表しました。

    研究チームは、認知障害のない65歳以上の高齢者92人を2群に分けて調査を行いました。一方の群には、認知機能を鍛えるために設計された「ブレインHQ」というオンラインの脳トレプログラムを、もう一方には娯楽用に設計された一般的なゲームのいずれかを10週間にわたり毎日30分間プレイしてもらいました。

    その結果、ブレインHQ群では、学習・記憶・注意・実行機能に関与する脳内の前帯状皮質において、アセチルコリンの産生が平均2.3%増加することが分かりました。一方、娯楽ゲームをプレイした群では、アセチルコリンの産生に有意な変化は認められませんでした。

    前帯状皮質のアセチルコリンは、加齢に伴い10年ごとに約2.5%ずつ自然に減少することが知られています。今回の研究によって、この減少を相殺できる可能性が示されました。

    今回使用されたブレインHQのプログラムは、画面中央の物体と端にある物体を同時に識別する「ダブル・ディシジョン」と、ターゲット画像を他の類似画像と区別する「フリーズ・フレーム」で、いずれもプレーヤーの上達度に応じて難易度が変化し、スピードと集中力が求められる設計になっています。

    娯楽用ゲームとして使用されたのは、一人用カードゲームの「ダブル・クロンダイク・ソリティア」と、同じ色のブロックを消す「ブリックス・ブレーキング・ヘックス」でした。

    この研究は、脳も身体と同じように、継続的なトレーニングが健康維持に重要である可能性を示しています。研究チームは今後、軽度認知障害(MCI)の人々を対象とした追跡試験を行う予定です。