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2025.10.21

尿中のアルブミン濃度で、認知症リスクを予測できる可能性

尿中のアルブミン濃度が正常(30 mg/g未満)な人に比べて、濃度が中程度(30〜299 mg/g)の人は認知症リスクが25%高くなり、高レベル(300mg/g以上)の人は37%高くなることが分かったといいます。

  • 腎臓機能低下のサインとして知られる尿中の「アルブミン」が、認知症リスクを予測するバイオマーカーになる可能性があるそうです。オランダとスウェーデンの研究チームが、尿中のアルブミン濃度の高さが認知症リスクの上昇と関連していることを発見したと、医学誌Journal of Internal Medicineに論文を発表しました。

    アルブミンは血液中に最も多く含まれる重要なタンパク質で、通常は腎臓のろ過機能によって、尿に漏れ出すことはありません。そのため、尿から高濃度のアルブミンが検出される「アルブミン尿」は、腎臓損傷の重要な指標とされています。

    研究チームは、スウェーデンのストックホルムに住む認知症の既往歴がない65歳以上の高齢者13万2869人を対象に調査を行いました。中央値3.9年の追跡期間中に、9435人(約7%)が何らかの形態の認知症を発症しました。

    分析の結果、腎機能に関係なく、尿中のアルブミン濃度が正常(30 mg/g未満)な人に比べて、濃度が中程度(30〜299 mg/g)の人は認知症リスクが25%高くなり、高レベル(300mg/g以上)の人はリスクが37%高くなることが分かりました。

    また、アルブミン尿は特に「血管性認知症」と強く関係していることも明らかになりました。血管性認知症は、高血圧や糖尿病などが原因となる脳卒中によって引き起こされるタイプです。

    研究チームは、アルブミン尿のスクリーニングが、糖尿病、高血圧、心血管疾患、腎臓病などの併存疾患を持つ患者にとって、認知症リスクを早期に評価するための有益なツールとなる可能性があるとしています。