南米ウルグアイの議会上院は10月15日、一定の条件下で「安楽死」を認める法案を可決しました。南米では、コロンビアやエクアドルで、最高裁判所の決定を通じて安楽死が非犯罪化されていますが、安楽死を認める法律が制定されるのはウルグアイが初めてです。
AP通信によると、上院では31人中20人が賛成票を投じて可決。下院では8月にこの法案が承認されており、残るは法律の施行のみとなります。
安楽死の対象となるのは責任能力のある成人です。余命の制限が設けられている米国やオーストラリアなどの法律とは異なり、「耐えがたい苦痛」を引き起こす不治の病気を患う患者であれば、終末期の診断がない場合でも安楽死を選ぶことができるといいます。
うつ病などの精神疾患を持つ人についても完全に禁止ではなく、安楽死を決断するのにふさわしい精神状態であるとの判断を2人の医師が下せば、認められるとのことです。
安楽死の方法は、医療従事者によって実行されるもので、処方された致死薬を患者自らが服用する「医師による自殺ほう助(Assisted Suicide)」は対象外です。
ウルグアイは、世界で初めて娯楽目的での大麻の使用を合法化し、同性婚や中絶の合法化も実現しているといいます。カトリック教徒が多い中南米において、社会的にリベラル(自由主義)な国として知られています。