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2025.10.15

「メチルアルコール」混入密造酒で失明、死者の報告も/ブラジル

サンパウロ州を中心に、安価な工業用メタノールを使用した密造酒が流通。中毒を起こすと失明や臓器不全の危険が。200人以上の中毒者と2~5人の死亡者が出ているとの情報があります。

  • 南米ブラジルで8月下旬以降、最大都市サンパウロ州を中心に、有害な「メタノール」が混入した酒を飲んで死亡したり失明したりする事例が相次いで報告されているそうです。在ブラジル日本大使館が10月8日付で注意喚起を発信しており、米CNN英BBCなどがこの問題を報じています。

    在ブラジル日本大使館によると、10月6日時点で、ブラジル国内13州で217件のメタノール中毒が疑われる事例が報告されています。事例の約8割がサンパウロ州での報告だといいます。また、2人の死亡が確認されており、十数件の死亡例の関連を調査しているとのことです。

    一方CNNは、10月8日時点で259件の疑い例と5件の死亡例が報告されているとしています。製造コストを削減するため、安価な工業用メタノールを使用した密造酒がブラジル国内に流通している可能性があるそうです。捜査当局は大規模な闇取引サプライチェーンを特定し、数十万枚の偽ラベルを押収したといいます。また、サンパウロ州内では複数の密造工場が閉鎖され、41人が逮捕されたと報じられています。

    メタノールは主に工業用に使用されるアルコールです。メタノール中毒の初期症状は一般的なアルコール中毒に似ており、摂取から12~24時間以内に視覚異常や呼吸困難、意識障害などが生じます。解毒剤の投与などの適切な治療が行われない場合、失明や臓器不全を引き起こし、死に至ることもあります。

    CNNの報道に、9月下旬に死亡したサンパウロ州の45歳の男性の事例が紹介されています。男性は食料品店で購入したウオッカを自宅で飲んだ翌日、視覚異常を訴えて医療機関に搬送されました。5時間後に中毒症状に陥っていることが判明しましたが、その時点ですでに複数の臓器の機能が停止しており、男性は翌日死亡したといいます。後に、男性が飲んだウオッカに工業用メタノールが混入していたことが確認されたとのことです。