米国で、麻疹(はしか)の感染が拡大し続けています。
米疾病対策センター(CDC)によると、2025年の累積患者数(10月7日現在)は1563人で、00年に麻疹の根絶が宣言されて以降、最多となっています。
最大の感染地だったテキサス州では8月に流行の終息が宣言されました。ところが、他の地域では感染者が増え続けており、CDCによると8月末以降、全米で毎週平均27人の新規症例が報告されているといいます。
特にオハイオ州、ミネソタ州、サウスカロライナ州、アリゾナ州、ユタ州で感染が広がっています。
米CNNによると、サウスカロライナ州では感染拡大に伴い、ワクチン未接種の児童150人以上が隔離されています。
流行の背景には、ワクチン(MMR:麻疹・おたふくかぜ・風疹)接種率の低下が指摘されています。テキサス州では、患者の97%が推奨されている2回のワクチン接種を完了していませんでした。また、CDCの最新データでは、全米のMMRワクチンの接種率は92.5%にまで低下しています。感染拡大を防ぐためには、少なくとも95%の接種率が必要とされていますが、5年連続でこの目標を下回っているといいます。
さらにCNNによると、報告されている症例数が実際よりも少ない可能性を指摘する専門家もおり、感染者数は5000人規模に達しているとの推計もあるとのことです。