精神的な効果を期待して犬を飼おうとすることには、慎重になった方がいいかもしれません。英国の研究チームが科学誌
PLOS Oneに論文を発表しました。
チームは、子犬を飼っている英国家庭の成人382人と8~17歳の子ども216人から集めたデータを分析しました。その結果、犬を飼うことが、多くの親や子どもに喜びをもたらすことが明らかになりました。一方で、犬の世話を主に担っている成人飼育者の37.3%が、「犬との生活は予想以上に難しい」と感じていることも分かりました。
特に、初めて犬を飼った家庭では、子どもと犬の関わりに困難を抱える可能性が高く、犬の世話に関する役割分担も課題だといいます。一部の子どもたちは犬の気を引こうとする行動に不満を抱えており、逆にほぼ全ての子どもたちがかまれるリスクの高い過度な接触(抱きしめる、顔を近づける)をしていることが分かりました。
また、主要な成人飼育者の95%が女性で、多くの母親たちが犬の世話に関する責任を負担に感じていることも示されました。
チームは犬を飼うことを検討している家庭に対し、役割分担について子どもとよく話し合うことや、安全な接し方を学ぶことができる犬のしつけ教室への参加を推奨しています。