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2025.09.22

「老眼が治る点眼薬」実現か 1時間で改善・1年半持続を確認

緑内障治療薬「ピロカルピン」と非ステロイド性抗炎症薬「ジクロフェナク」を配合した点眼薬を1日2~3回投与する臨床試験。点眼から1時間後には改善が見られ、1年後には83%の患者が良好な状態を維持していたそうです。

  • 加齢とともに近くにあるものに焦点を合わせづらくなる「老眼」を改善する点眼薬が実現するかもしれません。アルゼンチンの研究チームが、平均年齢55歳の老眼患者766人を対象に行った研究結果を、デンマークのコペンハーゲンで9月12~16日に開催された欧州白内障屈折手術学会(ESCRS)で発表しました。
    研究では、緑内障治療薬「ピロカルピン」と非ステロイド性抗炎症薬 (NSAIDs)の一種「ジクロフェナク」を配合した点眼薬を1日2~3回投与する2年間の調査を実施。ピロカルピンは毛様体筋を収縮させることで物体を見るための調節力を高め、ジクロフェナクは炎症やピロカルピンの使用による不快感を軽減するといいます。
    患者には、ジクロフェナクの含有量は一定で、ピロカルピンの濃度が1%、2%、3%のいずれかの点眼薬が割り当てられました。
    調査の結果、3群すべてにおいて、30cmの距離のものを見る「近見視力」が急速かつ持続的に改善しました。最初の点眼から1時間後には改善が見られ、12カ月後には83%の患者が良好な近見視力を維持していることが確認されました。視力の改善は最長で2年間持続し、平均持続期間は434日でした。
    軽度の老眼患者はピロカルピン1%の薬剤に最もよく反応したのに対し、老眼が進行した患者が視力改善を達成するには2%や3%の濃度が必要だったといいます。なお、眼圧の上昇や網膜剥離などの重大な有害事象は確認されていません。