2025.09.17
はしかに関連する合併症により学齢期の子どもが米国で死亡したそう。ワクチンが受けられるようになる前にはしかに感染。一度は回復したものの、数年後に「亜急性硬化性全脳炎」で亡くなったといいます。
米カリフォルニア州ロサンゼルス郡で、麻疹(はしか)に関連するまれな合併症により、学齢期の子どもが死亡しました。地元保健当局は9月11日、ワクチン接種の重要性を住民に呼びかける目的でこの事例を公表しました。
死亡した子どもは、MMR(麻疹・おたふくかぜ・風疹)ワクチンを受けられる月齢に達する前の乳児期にはしかにかかりました。一度は回復したものの、数年後に「亜急性硬化性全脳炎(SSPE)」を発症し、亡くなりました。SSPEは、はしか感染から2~10年後に発症する進行性の脳疾患です。有効な治療法はなく、神経機能が徐々に悪化し、ほとんどの患者が診断から1~3年以内に死亡します。
SSPEは麻疹患者の約1万人に1人が発症するとされますが、乳幼児期に麻疹に感染した場合は、約600人に1人の割合で発症する可能性があると報告されています。
米国では近年、MMRワクチンの接種率が低下しており、2023~24年には、推奨されている2回のワクチン接種をした園児の割合は93%未満でした。25年は、米国で00年の麻疹撲滅宣言以来、最悪の流行が発生しており、これまでに1454件の症例が報告されています。
米NBC Newsによると、公衆衛生の専門家は、米保健福祉省(HHS)のケネディ長官が、科学的根拠の乏しい治療法を紹介したり、ビタミンAの効果を過度に強調したりするなど、麻疹に関する誤情報を広めたことが、流行の抑制を困難にしていると指摘しています。