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2025.09.11

ブタの腎臓移植実現に向け前進 米FDAが正式な治験を承認

今年6月に遺伝子操作したブタの腎移植手術を受けた男性が、順調に回復し仕事に復帰しているそう。手術を手掛けたバイオ企業eGenesisは他にも数件の移植を行ってており、このほど正式な臨床試験の承認が下りたとのこと。

  • 米バイオ企業eGenesis(イージェネシス)は9月8日、ニューハンプシャー州に住む54歳の男性に対し、遺伝子操作したブタの腎臓の移植手術を行ったと発表しました。手術は米マサチューセッツ総合病院(MGH)で6月14日に実施され、男性は順調に回復しており、仕事にも復帰しているそうです。
    男性は高血圧による腎不全で2年間人工透析を行っており、他に健康上の問題はありませんでした。MGHで行われたブタ腎臓の移植手術を知った男性が、次の候補者として名乗りを上げました。
    また、eGenesisは、1月25日にMGHで同様の手術を受けたニューハンプシャー州の別の男性について、7カ月以上経過した現在も移植した腎臓が正常に機能しており、世界最長記録を更新したことも発表しました。
    この男性より前に、米国では重篤な患者に対し、ブタの心臓や腎臓を移植する手術がそれぞれ2件ずつ実施されましたが、いずれも短命でした。その後、2024年11月にアラバマ州の女性にブタ腎臓が移植され、ブタ腎臓は130日間機能しました。しかし、拒絶反応の兆候が見られたために摘出され、女性は人工透析に戻っています。
    これらの症例から得られた知見を基に、米食品医薬品局(FDA)は遺伝子改変ブタ腎臓を開発したeGenesisに対し、正式な臨床試験の実施を承認しました。今回の治験は、人工透析を受けている50歳以上の末期腎臓病患者30人が対象で、参加者は腎臓移植リストに登録されている必要があります。また、米製薬企業ユナイテッドセラピューティクスも同様のブタ腎臓を開発しており、FDAが承認した治験への患者登録が間もなく開始されます。