2025.09.09
WHOによると、最初に感染が確認されたのは34歳の妊婦で、非常に強力な「ザイール株」が検出されたそう。死者の中には医療従事者もいるといいます。感染疑いは28人で、感染は現在も拡大しているとみられます。
WHO(世界保健機関)は9月4日、アフリカ中部のコンゴ民主共和国(旧ザイール)カサイ州で、エボラ出血熱の新たな流行が発生したと発表しました。28人に感染の疑いがあり、医療従事者4人を含む15人の死亡が報告されています。感染は現在も拡大しており、今後も患者が増えるとみられています。コンゴでエボラ出血熱の流行が宣言されたのは2022年以来で、今回で16回目です。
WHOの9月5日の発表によると、最初に感染が確認されたのは34歳の妊婦です。高熱と頻繁な嘔吐(おうと)、血の下痢などの症状で8月20日に総合病院を受診し、25日に多臓器不全で死亡しました。検体からは、非常に強力な「ザイール株」が検出されました。
WHOは、治療体制や感染予防を強化するため、現地に専門家チームを派遣しました。コンゴには治療薬とエボラワクチン(2000回分)の備蓄があるそうです。一方で、現地では人員と個人用防護具が不足しているといいます。
エボラ出血熱は野生動物からヒトに感染し、患者の嘔吐物、血液や精液などの体液、これらに汚染された寝具や衣服との接触でヒトからヒトへも感染します。主な症状は、発熱、嘔吐、下痢、筋肉痛、内出血、外出血で、致死率が高いことで知られています。
AP通信によると、コンゴでは一部地域で授業や式典の中止、市場の閉鎖など部分的な自宅待機措置が取られていまです。
画像:エボラウイルスの電子顕微鏡画像=米CDC提供