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2025.09.04

冠動脈疾患患者の重篤な心血管イベント予防には、アスピリンよりクロピドグレル?

冠動脈疾患患者の心筋梗塞や脳卒中を予防するには、従来の標準治療薬ではなく、クロピドグレルが効果的だといいます。新たな研究で安全面、遺伝的・臨床的要因による懸念も払しょくされたそう。

  • 冠動脈疾患(CAD)患者の重篤な心血管イベントの予防には、従来の標準治療薬である抗血小板剤「アスピリン」よりも、抗血小板剤「クロピドグレル」の方が優れているそうです。スイスなどの研究チームが、医学誌The Lancetに論文を発表しました。
    CADは心臓の動脈が狭くなる疾患で、心筋梗塞や脳卒中のリスクが高く、長期的な抗血小板療法が必要です。これまでアスピリンが第一選択薬とされてきましたが、その長期的な有効性と安全性には限界があるとされていました。
    チームは、七つの臨床試験からCAD患者2万8982人のデータを分析しました。その結果、クロピドグレルを使用している患者は、アスピリンを使用している患者に比べて、心筋梗塞、脳卒中、心血管系死亡などの主要心脳血管イベントのリスクが14%低下することが分かりました。
    また、クロピドグレルは出血性の副作用につながりやすいとの懸念がありましたが、重大な出血の発生率に有意な差は認められず、安全性においてもアスピリンと同等であることが確認されました。さらに、遺伝的・臨床的要因から、クロピドグレルの効果が得にくいと考えられていた患者においても、アスピリンより高い有効性が認められました。
    チームは、今回の研究の結果が世界的な治療ガイドラインの見直しにつながり、CAD患者の予後改善に貢献する可能性があるとしています。