2025.08.20
新型コロナにかかると、重症度に関係なく、血管の老化が加速する可能性があるといいます。ただし、ワクチン接種者は、感染から1年後には血管老化が安定または、やや改善する傾向が見られたとのことです。
血管は加齢とともに硬くなります。フランスなどの研究チームが、新型コロナウイルスの感染がこのプロセスを加速させる可能性があることを確認したと、医学誌European Heart Journalに発表しました。
チームは、 2020年9月から22年2月の間に世界16カ国の参加者2390人を対象に調査を実施しました。血管の硬さを評価する検査「脈波伝播速度(PWV)」の数値を分析したところ、重症度に関係なく、約6カ月前に新型コロナが感染した人は、感染歴のない人に比べて動脈が硬くなっていることが分かりました。
特に女性や、息切れや倦怠(けんたい)感などが長引くコロナ後遺症を経験した人はこの傾向が顕著でした。女性のPWVは、軽症でも平均0.55m/秒の上昇が見られ、入院患者は平均0.60m/秒、集中治療室で治療を受けた患者は平均1.09m/秒の上昇が確認されました。
60歳の女性においてPWVが0.5 m/秒上昇することは、血管が5歳老化することに相当し、脳卒中や心臓発作などの心血管疾患リスクが3%上昇する可能性があるといいます。
新型コロナワクチン接種者は未接種者と比べて血管の硬化が小さく、感染から12カ月後には血管老化が安定またはやや改善する傾向が見られたとのことです。