2025.08.08
中国南東部の広東省で「チクングニア熱」が流行しているとして、米CDCは渡航者に対し、予防措置を取るよう注意情報を出しました。蚊が媒介する感染症で、発熱、関節痛、頭痛などが主な症状です。
米疾病対策センター(CDC)は8月1日、中国南東部の広東省で「チクングニア熱」が流行しているとして、渡航者に対し予防措置を取るよう注意情報を出しました。ほとんどの症例は仏山市で報告されているそうです。
中国の国家衛生健康委員会は7月31日、7月20~26日に広東省で新たに2940件のチクングニア熱の症例が報告されたと発表しました。重症者や死者は確認されていないとのことです。
CDCや国立健康危機管理研究機構によると、チクングニア熱はチクングニアウイルスによる感染症で、蚊(ネッタイシマカやヒトスジシマカ)が媒介します。2~12日(通常は3~7日)の潜伏期間の後、発熱、関節痛、頭痛、筋肉痛、発疹、関節腫脹の症状が現れます。特効薬はなく対症療法が行われます。
ほとんどの場合、1週間ほどで回復しますが、関節の痛みが数カ月から数年にわたって続くこともあります。新生児や高齢者、基礎疾患を持つ人は重症化しやすく、まれに死亡することもあるといいます。
米国では2種類のワクチンが承認されており、CDCは流行が発生している地域を訪れる人に対し、ワクチン接種を推奨しています。ただし、日本では承認されたワクチンはないため、虫よけ剤の使用や皮膚を覆う衣服の着用などで蚊に刺されないようにすることが唯一の予防策です。