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2025.08.04

一般的に皮膚に存在するHPVの一種が、皮膚がんの直接的な原因に!

皮膚に一般的に存在する「ベータ型ヒトパピローマウイルス(β-HPV)」が、皮膚がんの直接的な原因になるケースがあると判明したそう。これまでβ-HPVはがんの直接的な原因にはならず、無害だと考えられていました。

  • 米国立衛生研究所(NIH)の研究チームは、皮膚に一般的に存在する「ベータ型ヒトパピローマウイルス(β-HPV)」が、皮膚がん(皮膚扁平上皮がん:cSCC)の直接的な原因になるケースがあることを初めて明らかにしました。研究成果は医学誌New England Journal of Medicineに掲載されました。
    これまでβ-HPVは、皮膚細胞のDNAに組み込まれることはなく、紫外線(UV)によって生じるDNA変異の蓄積を促進することでcSCCの発症に関与するとされており、がんの直接的な原因にはならないと考えられていました。
    しかし、NIH臨床センターで再発性cSCCに悩む34歳の女性に対し、高度な遺伝子解析を実施した結果、β-HPVが腫瘍細胞のDNAに組み込まれ、ウイルスタンパク質を広範囲に産生していることが明らかになりました。また、女性の細胞には紫外線によるDNA損傷を修復する能力があることも確認され、ウイルスが単独でcSCCを引き起こした可能性が示されました。
    この女性は、免疫細胞の一種である「T細胞」の機能が低下する遺伝性の免疫不全症を患っており、β-HPVの感染を抑制できなくなっていたことが判明。
    チームは、欠陥のあるT細胞を正常なものに置き換えるため、幹細胞移植を実施しました。その結果、cSCCを含むすべてのcSCC関連疾患が治癒し、3年以上再発は起きていないとのことです。