2025.08.01
英国政府は、犬や猫の飼い主に対し、ペットのふんを集めて検査機関に送るよう呼びかける取り組みを始めるそうです。ペットが、ほとんどの抗菌薬が効かない「スーパーバグ(超多剤耐性菌)」を保有している可能性があるとして、その実態を調査する世界初の試みだといいます。英公共放送BBCが報じました。
BBCによると、英国では成人の半数以上がペットと暮らしています。細菌はペットをなでたり、キスをしたり、排泄物を処理したりすることで、人間に感染する可能性があります。多くの場合は無害ですが、薬剤耐性菌の場合は感染症の治療が困難になり、命を脅かすこともあります。
この調査は、スコットランドの研究チームが主導し、病気のペットだけでなく健康なペットも対象に、薬剤耐性菌の種類や感染経路を把握することを目的に、4年間にわたって実施する予定です。
チームは、ペットの飼い主や獣医師と協力し、全国のペットからふんを回収するための最善の方法を模索するといいます。
WHO(世界保健機関)は、薬剤耐性菌によって世界で年間約120万人以上が死亡しており、このまま対策を講じなければ、2050年までに約1000万人に達する可能性があると警告しています。