2025.07.30
12歳以下でスマホを持ち始めた人はメンタルヘルス上の問題を抱えやすく、持ち始めた年齢が若いほど精神衛生が悪くなる傾向があるそう。インターネット上のいじめ、睡眠の乱れ、家族関係の希薄化などの要因があるとのこと。
子どもが早い時期からスマートフォンを使い始めると、若年成人期における精神的健康(メンタルヘルス)に悪影響を及ぼす可能性があることが明らかになりました。米国の研究チームが、科学誌Journal of Human Development and Capabilitiesに論文を発表しました。
チームは、世界の18~24歳の若者10万人以上のデータを分析しました。その結果、12歳以下でスマホを持ち始めた人は、自殺念慮(自殺を考える傾向)、攻撃性、現実逃避、感情調節の困難、自己肯定感の低下といったメンタルヘルス上の問題を報告する傾向が強いことが判明しました。
精神的な健康状態の指標である「Mind Health Quotient(MHQ)」は、スマホを持ち始めた年齢が低いほどスコアが低くなり、5歳で所有した場合はスコアが極めて低くなることも示されました。
こうしたメンタルヘルスの不調の背景には、ソーシャルメディアの早期利用、インターネット上のいじめ、睡眠の乱れ、家族関係の希薄化といった要因があることも分かりました。これらの傾向は、文化や言語に関係なく、世界のすべての地域で一貫して見られました。
チームは各国の政策担当者に対し、スマホやソーシャルメディアの利用に関する年齢制限の導入、デジタルリテラシーとメンタルヘルスに関する教育の義務化、企業による説明責任の強化などの対策を講じる必要性を訴えています。