2025.07.09
片頭痛に対して従来の治療法では効果が得られなかった肥満患者が、2型糖尿病治療薬の一種「リラグルチド」を12週間、毎日皮下注射したところ、1カ月当たりの片頭痛の発症日数が半減したといいます。
2型糖尿病治療薬でGLP-1受容体作動薬の一種の「リラグルチド」が、肥満患者の慢性片頭痛の治療に有効な可能性があるそうです。イタリアの研究チームが、医学誌Headacheに論文を発表しました。
GLP-1受容体作動薬は、食欲抑制や体重減少効果が期待されることからダイエット目的でも注目されており、オゼンピックやウゴービ、サクセンダなどの商品名で広く知られています。
チームは、慢性片頭痛または高頻度の片頭痛に悩み、従来の治療法では効果が得られなかった肥満患者計31人に対し、リラグルチドの皮下注射を毎日実施しました。12週間後に経過を観察したところ、1カ月当たりの片頭痛の発症日数が平均19.8日から10.7日に減少し、ほぼ半減することが確認されました。体重減少や年齢、性別、他の薬物の併用は、結果に影響を与えなかったといいます。
過去の研究では、リラグルチドを含むGLP-1受容体作動薬が、片頭痛の引き金となり得る「頭蓋内圧」を大幅に低下させる作用を持つことが示されています。