2025.05.16
働きすぎは体に悪いだけでなく、脳の構造まで変えてしまう可能性があるようです。韓国の研究チームが医学誌Occupational and Environmental Medicineに研究成果を発表しました。
チームは、医療従事者110人を「過重労働群」と「非過重労働群」に分けて調査を行いました。韓国で法的な労働時間の上限である週52時間以上働く過重労働群は32人で、非過重労働群に比べて若く、高学歴で、就労期間が短い傾向にあったといいます。
脳スキャンなどのデータを分析した結果、過重労働群で、実行機能や感情制御に関連する脳の領域で有意な変化が認められたそうです。特に、認知機能、注意力、記憶力、言語処理に重要な役割を果たす「中前頭回」や感情処理、自己認識、社会的状況の理解に関与する「島」の体積が増大していることが分かったといいます。
チームは、長時間労働と脳の構造的変化の潜在的な関連性が示され、過重労働者が認知や感情におよぼす長期的な影響を理解するための神経生物学的根拠になり得るとしています。