2025.05.09
米国の製薬会社に動揺が広がっています。FDAで、ワクチンやバイオ医薬品の審査を担う生物製剤評価研究センターの次期所長に、製薬業界やFDAに批判的な立場を示すビナイ・プラサド氏が指名されました。
製薬業界や米食品医薬品局(FDA)に対して長年にわたって批判的な立場を示してきた人物が、FDAでワクチンやバイオ医薬品の安全性と有効性の審査を担う生物製剤評価研究センター(CBER)の次期所長に指名されました。米国の各メディアが報じました。
指名されたのは、カリフォルニア大学サンフランシスコ校の教授で、がんや血液疾患が専門のビナイ・プラサド氏です。前任のピーター・マークス氏は、ワクチンの安全性を巡ってロバート・ケネディ・ジュニア厚生(保健福祉省:HHS)長官と対立し、3月に辞任しました。
AP通信によると、プラサド氏は新型コロナウイルス感染症のパンデミック(世界的大流行)の際、ワクチン接種やマスク着用の義務化、ロックダウン(都市封鎖)などの政策に対する批判を展開しました。
プラサド氏のこうした主張は、FDAのマーティン・マカリー長官や国立衛生研究所(NIH)のジェイ・バタチャリヤ所長などといった、トランプ大統領が公衆衛生分野で任命した人物たちのものと似通っています。
プラサド氏の指名によって、FDAの基準や手続きによって開発計画が左右される製薬会社やワクチンメーカーに動揺が広がっているようです。