2025.05.01
お気に入りの音楽を聴いたときの快感は、食事や性行為で快楽が得られるのと同様の脳内メカニズムによってもたらされることが分かったそうです。フィンランドの研究チームが医学誌European Journal of Nuclear Medicine and Molecular Imagingに研究成果を発表しました。
チームはPET(陽電子放出断層撮影)検査を使って、19~42歳の女性15人が好きな音楽を聴いている際の脳機能を調べました。
その結果、お気に入りの音楽が、快楽に関連する脳領域において、神経伝達物質オピオイドの放出に影響を与えることが分かったそうです。オピオイドの放出は、参加者が音楽を聴いて「ゾクゾクする快感」を得られる頻度に関係していたといいます。
さらにチームは、別の15人も加えた計30人の女性にfMRI(機能的磁気共鳴画像法)検査を実施し、脳の状態を画像化しました。すると、オピオイドを受け取って細胞を活性化させる受容体(オピオイド受容体)が多い参加者ほど、音楽鑑賞中に脳活性が高まることが明らかになったそうです。
この結果からチームは、疼痛管理や精神疾患の治療などについて、音楽を用いた新しい方法が開発できると考えているようです。