マッチング解剖学講座 マッチングとは?  なぜマッチングは生まれたの?基本的なことから実践的なことまで、マイコ先生が解説! これでマッチングの全てがわかる!

マッチング解剖学講座(7) 選考試験への臨み方②――面接試験

ナビオ
マイコ先生
あら、ナビオ君ね。スーツ姿もだいぶ板に付いてきたじゃない。
ナビオ
マイコ先生
は~ん。私が面接官ならそんな薄っぺらい仮面、一瞬でたたき割れると思うけど。
ナビオ
マイコ先生
そのキミの考えが、ちょっとズレているんじゃないの? それに、もし、それでマッチできたとして、2年間の研修期間中ずっとその仮面をかぶり通すわけ?
ナビオ
マイコ先生
自己アピールするのと、無理に演じた自分を見せるのとは全然違うのよ。いかにも「バリバリやります!」という感じだったのに、臨床では優柔不断で「本性はこれか…」ってガッカリされるのと、おとなしそうな感じだったのに、冷静で適切な判断がテキパキできて「本領発揮したな!」って驚かれるのと、どっちがいいと思う?
ナビオ
マイコ先生
まあ落ち着いて、まずその仮面は外したら?
ナビオ
マイコ先生
いつもの心配症も、これはこれで困ったものね。じゃあ予定通り、今日は「面接試験」の話を進めるわよ。
ナビオ

面接官はココを見ている!

マイコ先生
「面接試験」での服装や立ち居振る舞い、言葉遣いなどの常識は、理解して身に付いているという前提で話を進めるわよ。
ナビオ
マイコ先生
そしてキミには、やる気もコミュニケーション能力もあるわよね?
ナビオ
マイコ先生
それなら、面接試験では素のままのキミを見てもらいなさい。
ナビオ

マイコ先生
なにも休日のだらけたキミを見せろと言っているんじゃないの。採用試験にOSCEを組み込んでいる病院もあるんだし、とっさの行動には本来の姿が表れるものだから、無理に違う自分を演じるなってこと。だいたい、病院見学に行ったり、関連病院ならポリクリのエレクティブ(選択実習)で行ったりしているんだから、別人のような印象なんてバレバレよ。
ナビオ
マイコ先生
「ここぞというときにリーダーシップを発揮できる人」は確かに求められているけれど、「リーダー格の人」ばかり欲しいわけじゃないの。面接では、チーム編成を考えながら採用メンバーを検討していると考えたほうがいいわ。
ナビオ
マイコ先生
そうよ。「おれが!おれが!」というタイプばっかり集まったら、特に臨床現場ではやっていけないでしょ? 人をフォローできたり、冷静沈着であったり、ムードメーカーであったり、いろいろなタイプが必要だもの。だから、本来の自分の良さを、いかに上手に見せられるかということのほうが大切なのよ。
ナビオ
マイコ先生
面接官は、「この人が入ってきたら現場はどうなるか」という目線で見ているのが基本よ。人の話を素直に聞けるか、トラブルを起こしにくいか、協調性はあるか、柔軟に対応できるか、主体性を持っているか、当直やハードな勤務に持ちこたえられる体力はあるか…といったことがポイントね。
ナビオ

「完璧な答えにこだわらない」「素直かつ謙虚に」

マイコ先生
「小論文」のときにも話したけれど、質問に対する答えの内容が完璧かどうかは重要じゃないの。いろいろな質問を通してやりとりする過程で、自然に表れてくるキミの姿を見ているんだからね。だから、質問を想定して「こんな内容を答えよう」と頭を整理しておくのは悪くはないけれど…。そうね、じゃあキミが面接官になったと思って考えてみて。
ナビオ
マイコ先生
「この病院を選んだ理由は?」という質問をしたら、「貴院の理念が…」みたいなお手本通りの返答が、全員から返ってきたらどう?
ナビオ
マイコ先生
そうでしょ? 私だったら全員落としてしまうかも。医師になっても、マニュアルがないと何も対応できなさそうだもの。キミも、丸暗記の返答はもうやめてね。
ナビオ
マイコ先生
素直に「緊張しています」と言ってみたら? 話の途中で頭が真っ白になっても、「緊張してしまい申し訳ありません。もう一度話させてください」と一呼吸置いて、しっかりと伝え直せばいいんじゃない? 私はそうしたわ。
ナビオ
マイコ先生
失礼ね、その頃はうら若き20代よ! 私にだって華の20代はあったの! でもね、見学でお世話になった先生が面接官の一人だったの。その先生の笑顔を見たら、スッと緊張が和らいだのを覚えているわ。
ナビオ
マイコ先生
そんな計算づくの理由ばかりじゃないと思うけれど、本気度も伝わるし、顔見知りの医師やスタッフも多くなったりして、後々悪いことはないわ。確かに、本命病院なら、2~3回は見学に行くのがセオリーかもね。
ナビオ

マイコ先生
それも、「それは分かりません。勉強したいと思います」みたいに素直かつ謙虚に答えれば、マイナス評価にはならないと思うわ。分かっているふりをするほうがNGよ。忘れないでほしいのは、「研修医」の採用試験であって、「外科部長」や「院長」を招致したいわけじゃないってこと。面接官が見ているのは、「完璧な正答」より、「どう返せるか」のほうよ。表情やボディランゲージも意識してね。
ナビオ
マイコ先生
丸暗記法ならそこで大ピンチに陥るけれど、もう大丈夫でしょ? たとえば病院の志望理由を聞かれたと想定してみましょうか。
ナビオ
マイコ先生
そこで終わっちゃダメよ! 柔軟に考えて!
ナビオ
マイコ先生
そう、いい感じよ。自分の言葉をプラスして、独自性を出してね。
ナビオ
マイコ先生
もちろん、どんな面接試験でも「来春には国試に合格できるレベルの医療知識が身に付いている」という前提条件は付いてくるけどね。
ナビオ
マイコ先生
あ、何か落としたわよ!
ナビオ
マイコ先生
自分で捨てなさいよ! …あら、さっきの仮面だわ。

登場人物プロフィール

マイコ先生

医科大学付属病院で内科の臨床医を務める現役医師(3×歳)。“マッチング博士”の異名を取る。たまに母校で教鞭を取る関係で教え子のナビオ君と知り合い、「あまりのデキの悪さに感心して」学業や進路の相談に乗るようになりました。性格はドSだけれど、たまにカワイイところもあるような…。

ナビオ君

もうすぐ医科大学6年生になる、うっかり系男子。某医療ドラマに感動して医師を志す純粋な(単純な?)精神構造の持ち主。特に救急医療への興味があるものの、そこでやっていけるかどうか自信がありません。特技は中学時代から続けている硬式テニスだけれど、恋のスマッシュヒットとは無縁のご様子。

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