マッチング解剖学講座 マッチングとは?  なぜマッチングは生まれたの?基本的なことから実践的なことまで、マイコ先生が解説! これでマッチングの全てがわかる!

マッチング解剖学講座(2) マッチングアルゴリズムを解剖しよう!

ナビオ
マイコ先生
研修病院選びが心配で、夜も眠れないということかしら? 嫌でもはっきり見えるように、今日はビシバシいくわよ!
ナビオ

「DAアルゴリズム」で皆ハッピー?

マイコ先生
現在のマッチングアルゴリズムはDeferred Acceptance Algorithm(DAアルゴリズム)という方式を採用しているの。アメリカの研修医マッチングでは1950年代から使われてきた、由緒正しきアルゴリズムよ。

ナビオ
マイコ先生
マッチングが正しく成立するためには、両者の希望が合理的に選択されたものであるという前提の上で、双方にとってAcceptableな相手とだけマッチさせる必要があるよね。さらに、「マッチングから逸脱して利益を得ることができる参加者がいない」ということが、制度成立の大前提になっているといえるわね。
ナビオ
マイコ先生
単にAcceptableというだけでなく、最も高いレベルで(希望順位の高いレベルで)マッチする組み合わせを探すわけだから、まさにコンピュータが、皆ハッピーになれるような最適解を導いてくれるのね。
ナビオ
マイコ先生
そうね。どちらかの希望順位表にない組み合わせはアルゴリズムの過程でありえないから、たとえば医師不足の地方へ無理やり研修医を配置するような人為的操作はあり得ないわけ。そういう意味では、コンピュータアルゴリズムを使うことで、選考過程がクリーンになるといえるわね。また、「希望順位表にないと考慮されない」ということは、病院見学や面接に来ていない(エントリーしていない)学生を病院が知っているわけがないから名前を書きようがない。つまり選考過程に上ることはない。だからこそちゃんと活動しなきゃダメよ。
ナビオ
マイコ先生
ざっくりとした流れは表を見てほしいわね。
ナビオ
マイコ先生
平成25年度のマッチング結果を見ると、研修希望者(希望順位登録者)は8,300名、研修プログラム数は1,375(募集定員10,489名)だから、途方もない組み合わせの数になるわ。コンピュータを使わなければ、とてもできないことよね。
ナビオ
マイコ先生
まあ、それもそうね。それじゃあ、キミがマッチングに臨むときのシミュレーションを具体的にやってみようか。

マッチングの具体的な流れは?

マイコ先生
登場人物は4人としましょう。まずは、「学業優秀で人柄篤実な期待の星」アツシ君、「おっとりだけれど堅実で嫁にしたいタイプの」オトメさん、「ナビオ君の悪友だけれど要領の良さは折り紙つきの」リョウ君、そして「テニス以外に取り柄なし、にやけフェイスの」ナビオ君ね。
ナビオ
マイコ先生
では、具体的にマッチングの様子を追ってみましょう。イラストを見ながら話を聞いてね。まず、ナビオ君の第1希望は東都医大病院。病院側の希望順位は4位だから、とりあえず仮マッチ成立ね。

ナビオ
マイコ先生
アツシ君も東都医大病院が第1希望で、病院側の希望順位は2位だから、ほとんど相思相愛で仮マッチ成立ね。

ナビオ
マイコ先生
オトメさんは大和協同病院を第1希望としていたけれど、病院側の希望順位表には載っていないのでアンマッチね。ただ、第2希望の東都医大病院で希望順位3位だから、東都医大病院と仮マッチ。

ナビオ
マイコ先生
リョウ君も東都医大病院が第1希望で、病院側の希望順位は1位だから仮マッチ、と。

ナビオ
マイコ先生
東都医大病院の定員は3名だから、希望順位の上位からリョウ君、アツシ君、オトメさんで埋まってしまったわ。ナビオ君は弾き出されてしまったわよ。

ナビオ
マイコ先生
そして、ナビオ君の第2希望の大和協同病院(定員1名)は、病院側の希望順位表に名前が載っていないので当然ながらアンマッチ。あら大変、どこにも行くところがなくなったわ!
ナビオ
マイコ先生
あら、ちょっと刺激が強すぎたかしら。でも、DAアルゴリズムによるマッチングの具体的な流れが理解できたわよね? 本番ではこんなことにならないように、しっかりと気を引き締めるのよ!
ナビオ

マッチングアルゴリズムの大まかな流れ

●STEP1:それぞれの研修希望者は、各自の第1希望の研修病院に応募する。各研修病院は、応募してきた研修希望者の中からAcceptableな者を、希望順に定員が埋まるまで仮マッチする→漏れた学生はアンマッチ

●STEP2:STEP1でアンマッチとなった研修希望者は、各自の第2希望の研修病院に応募する。各研修病院は、このSTEPで新たに応募してきた研修希望者と、この時点で仮マッチしている研修希望者の中からAcceptableな者を、希望順に定員が埋まるまで仮マッチする→漏れた学生はアンマッチ

●STEP3:新たにアンマッチとなる研修希望者がいなくなった段階で、マッチングを終了とする→この時点で各研修病院が仮マッチしている学生を正式に採用

次回「全体のスケジュールを押さえよう!」2月14日(金)公開予定!

登場人物プロフィール

マイコ先生

医科大学付属病院で内科の臨床医を務める現役医師(3×歳)。“マッチング博士”の異名を取る。たまに母校で教鞭を取る関係で教え子のナビオ君と知り合い、「あまりのデキの悪さに感心して」学業や進路の相談に乗るようになりました。性格はドSだけれど、たまにカワイイところもあるような…。

ナビオ君

もうすぐ医科大学6年生になる、うっかり系男子。某医療ドラマに感動して医師を志す純粋な(単純な?)精神構造の持ち主。特に救急医療への興味があるものの、そこでやっていけるかどうか自信がありません。特技は中学時代から続けている硬式テニスだけれど、恋のスマッシュヒットとは無縁のご様子。

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